自分が最も多く登っている山は伊豆ヶ岳だ。
いっときは春夏秋冬に登っていたこともある。
電車に乗って駅を降りれば登山口という手軽さ。
コースタイムもお手軽で遅く起きても簡単に往復できる。
それでいて岩っぽい尾根もあって「山」を楽しめる。
沢山お世話になった山なので神奈川県に転居した現在も出かけたい山だ。
今回はそれに武川岳と二子山の尾根を組み合わせてみた。
ここも何かと思い出多き尾根である。

このメモリアル縦走というべき今回の計画にお付き合いくださったのは4人。
武蔵の国住人のおっくんさん、デコちゃんさん、Tanmaさん。
そして信濃の国の住人のレンレンさん。

出発点は正丸駅。6時20分まだ暗い。
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大倉の集落を抜けて馬頭観音のところで分岐。
ここから山道に入る。
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正当な伊豆ヶ岳登山は正丸峠経由だろう。
でも自分が最も利用した登山道がこの道だ。
泣き坂とか胸突き坂と呼ばれるコース。
山頂への最短コースだが水流沿いのこの道は雨が降る度に荒れる。
土砂やら流木やらで登山道が埋まるからだ。
この日もこんな状況。
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まあ自分は数えきれないほど歩いているのでどこへ行け好いかすぐわかる。
そして胸突き坂。
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今は大したことはないけれど昔は足場もなくつるんつるんの道だった。
登り切ると尾根歩き。
昔はこの尾根も伐採で木がなくっていわゆる禿山状態だった。
だからこの岩っぽい尾根がの両脇がスッパリ落ちていた北アルプスみたいだった。
それで自分たち仲間は「プチ・アルプス」なんて呼んでいた。
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尾根を登り切ると男坂。
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これが低山でも人気の伊豆ヶ岳の所以だろう。
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鎖場の頂点から見る二子山。
今日はあすこまで行く。
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伊豆ヶ岳山頂着8時15分。
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昔のことばかり言ってしまうけれど以前は見晴らしが良かった。
双眼鏡を使えばで東京湾を航行する船まで見えた。
横須賀港に停泊していた空母エンタープライズも見えた。
ただ今は山頂付近の木々の丈が伸び過ぎ。
平野お天気も今ひとつだった。
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伊豆ヶ岳を8時24分出発。
山伏峠へ。登ったのに残念な下り。
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山伏峠で自動車道路を渡る、8時53分。
車が来ないかと用心して危険度が山より高く感じる。
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山伏峠からひたすら登って林道。
2015年に通ったときは工事中だった。
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さらに登って前武川岳、10時7分。
みんなが「マエタケ、マエタケ」って言うから「好い薬です」を思い出す。
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ここは天狗岩の分岐。
45年前、この天狗岩方面へ下って道を間違えてポツンち一軒家に出たのだった。
素晴らしい思い出。
ホントの「ポツンと一軒家」の番組に出て来てビックリだった。
それにしても武川岳のまだ遠く見えること。
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でも何とか登り切って武川岳山頂着10時25分。
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お腹がぺっこぺっこだったので見晴らしの好い山頂で昼食。
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ここも昔は今よりずっと見晴らしが良くって初日の出を見に来たことがある。
調子に乗って食べ過ぎたかもしれなけれど山頂を11時10分発。
尾根歩きへ。
しかしここってこんなにアップダウンがあったけ。
昔はよく歩いたし最近では2015年に通ったのにアップダウンが記憶にない。
見晴らしの好い焼山には12時15分着。
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目の前の武甲山。
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城塞のような両神山。
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さて最後にピーク二子山を目指す。
けっこう遠く見える。
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二子山直下の岩場。
自分が息も切れ切れ。
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二子山のまずは雄岳。
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次に雌岳。13時30分。
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そしてここから激下り。
ロープなしでは下りられないような急斜面。
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でも沢沿いの下山道には紅葉もあって。
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橋を渡って。
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芦ヶ久保駅西武電車下の通路を潜り抜けるとゴール。
14時50分でした。
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芦ヶ久保駅に降りてきたらお土産を買わねばならない。
しゃくし菜漬けと秩父もちを購入。
みなさんはソフトクリーム。
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ああ、しんどかったけどこのコースを歩けてホントに満足です。
自分の思い出いっぱいのコース。
お付き合いくださった方々には感謝しかありません。
そしてしみじみの味わいある奥武蔵をこの季節に歩けたことにも感謝。
ありがとうございました。