テイザニストもろーの山歩き

山歩き歴50年、今は低山を中心に歩いています。

2019年11月

天気の好い日が続いて紅葉が進んで「山行きて~っ」とおもう。
がしかし少し膝の状態がよくなって、それでほんの軽くとおもって山を歩いたら、
そんなに甘いもんじゃなくって、膝の調子が振り出しに戻ってしまう。
もう観念して、腰痛で3ヶ月以上山に行けなかった10年前を思い出し、
長期の休養をすることにした。
高みに行きたかったら車とかロープウェイで行けるところにすればよかろう。
で今回選んだのが箱根と熱海の間にある十国峠だ。

ここを訪れたのはもう25年も前、東京にいた頃だ。
素晴らしく景色のよかったことを記憶している。
ところが近所になると全然行かなくなってしまう。
久しぶりに行ってみるかあとその気になったら何と箱根からは通行止めになっていた。
箱根はまだまだ台風の被害が続いているのだった。
それで少し遠回りになりしかも渋滞のリスクがあるものの熱海経由で行くことにした。

案の定海岸沿いの道で渋滞に嵌ったが吾妻様がチボリの看板を発見。
湯河原にチボリの工場&直売所があるらしい。
僕にはなんのこっちゃかわからないけれどお菓子のメーカーなんだそうな。

彼女は東京にいた頃によく買っていたと言う。
(オラ知らんぞ)
なので是非行きたいと言う。
それで湯河原で寄り道、チボリを訪問。
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工場見学もできるのだった。
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しかし撮影禁止だった。
知らずに撮影。
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モンドセレクションのメダルを見るのは初めてだ。
しかしモンドというとココナツサブレを思い出す。
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それにしても僕はチボリというとデンマークを思い出す。
コペンハーゲンにチボリ公園がある。
日本にも一時倉敷にあったのだった。
しかしこのチボリのお菓子はドイツの焼き菓子だという。
しかも社名のチボリとはイタリアのローマ近郊の町なんだそうだ。
何だかよくわからん。
しかし吾妻様はお土産をいろいろと購入してよかったよかった。

さて十国峠。
箱根との間の道路が通行止めでおっそろしく人がいない。
閑散としている。
320台停められるという駐車場もガンラガラガラだ。
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でも天気が好いから上は楽しいに違いない。
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土曜日だというのにもはや森閑とした「登り口駅」からケーブルカーに乗る。
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乗客は自分たち夫婦と3人の外国人と5人だけだった。
因みに下ってくるときは自分たちふたりともう一組の男女の4人だけだった。

すれ違いは何故かケーブルカーの楽しみ。
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山頂着。
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十国峠なのに山頂はおかしいかも知れない。
しかし峠=山頂は全国にあるそうで、そもそも峠とは古語で山頂説もあるのだった。

で十国峠の展望と言えば富士山だ。
しかし残念ながら頭しか見えなかった。
無題
雲がなければドドーンなのだけれど。
でも沼津アルプスが好い。
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箱根方面は少し送電線の鉄塔が多過ぎ。
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愛鷹山は少し霞んでいた
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真鶴岬と湾は上から
見るとやはり魅力的。
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伊豆半島の背骨、天城方面。
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韮山など狩野川流域。
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半島だけれどこうして眺めると意外にも平野が広い。
狩野川のお陰なんだろう。
伊豆半島は太古の昔に太平洋から流れてきて本州にぶつかったという。
狩野川ってその頃から流れてたんだろうか。
もし流れていたら真っすぐ海に向かっていたのだろう。
それが本州にぶつかって流れが変わって沼津に出た。
な~んてね、これは想像です。

もう1度富士山。
今度は十国峠駅の向こうに。
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これで十国峠を終了。
十国峠からは25年前とは逆に伊豆方面に向かう。
そして伊東市の伊豆マリンタウンへ。
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ここには海を見ながらの足湯がある。
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吾妻様のリクエスト。
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初島が見えてるんだけど撮影が下手。
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これで今日のコースは終了。
山歩きからドライブになり、しかもお土産買ったり食事したり、
お安くなくってこれじゃあ山を歩いて方が経済的だよな~
とおもうものの膝がよくなるまでは仕方なし。
でも楽しい1日でした。

秋山真っ盛りなのに膝の怪我で山に行けない。
とても悲しい。
そんなときにNOBUさんがブログに富士山山麓の双子山をアップした。
それで思い出した。
双子山(二ツ塚)なら特に御殿場口からなら大した登りがない。
しかも砂地なので膝に優しい。
もちろん段差もない。
歩く時間だって短い。
そして雪を頂いた富士山の景色を眺め森を歩けば紅葉も楽しめる。
行かない手はない。
膝だって2週間前の金時山のときより良くなっている(ような気がする)。
それで御殿場口から二ツ塚、幕岩、御殿場口と周回することにした。

富士山御殿場口五合目駐車場からの富士山。
好い景色。
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御殿場口の登山口。
7時45分出発。
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ここを通るのは2年ぶり。
前回はここから富士山山頂まで行ったのだった。
とってもつらかった。
それ以降も御殿場口を利用して宝永山、二ツ塚に行っている。
ただ森を抜けて幕岩に出るコースなのでここからは登っていない。

森の中から目指す二ツ塚の下塚が見えている。
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登り始めの登山道からの富士山。
御殿場口は他の登山口なら二合目ぐらいに相当するそうだ。
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駐車場から15分程で大石茶屋。「閉山期間」だから閉まっている。
この茶屋、駐車場にあってもいいような気がする。
いろいろと権利だのなんだのってのがあるのだろう。
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富士山への登山道からの富士山山頂。
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このコースは歩いても登っても山頂が近づいてこなかったのだった。
ただ砂の荒涼たる景色は日本では珍しいのではないだろうか。

と、自衛隊の演習場から物凄い爆音が轟いた。
と共に大きな煙が立ち上がる。
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富士山周辺の山々を良く歩く自分としては砲撃音には慣れている。
がその自分でもこの音は凄かった。

富士山への登山道から分かれると二ツ塚が近づいてきた。
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「塚=こんもりと丸く盛り上がった場所」
名前の通りのふたつの形だ。
塚には他に墓とか古墳の意味もある。
高松塚古墳なんてそれそのものだ。
江戸時代に千住にあったのが小塚原だ。

富士山の二ツ塚。
僕は最初は双子山と認識していた。
ところが御殿場口からの案内板には「二ツ塚(双子山)」とある。
それで二ツ塚を採用したけれど「双子山」だけの表示もあってよくわからない。
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分岐から下塚への登り。
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ここまで砂のお陰か段差がないためか膝への負担は全然ない。

山頂着8時55分、1時間10分かかった。
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ヤマプラのコースタイムだと1時間15分だからまずまずか。

標高1800mの山頂は風が強く寒かった。
手袋を持ってこなかったのは大失敗だった。
季節はどんどん進んでいたのだった。
でも景色が欲しくて15分ほど山頂でうろうろする。
やがて富士山の雲が取れて上塚・宝永山・富士山の3つが一望に。
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しかし楽しみにしていた丹沢・山中湖方面は雲がかかっていてついに見えなかった。
これは下塚山頂からの御殿庭方面。
秋色景色が好い。
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さて下塚ら下り始めると砂の上といえどもやはり膝に来る。
それでいつものようにガツガツくだるのではなくゆっくりと歩を進めた。
すると大きく負担を軽減することができた。
そして今年の7月に来た時は雨だったがそれでも上塚に登ったものだった。
この日もさらに富士山を近くから見たいと登りたかった。
でも上に行っても何もないし寒いし、第一膝への負担があるだろう
それで今回は上塚は断念。
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でも登って行く人と顔を出す富士山を見ると登りたくなる。
登りたいよう~とおもいつつ比較的斜度のない四辻方面へ。
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相変わらず愛鷹山は霞んでいた。
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四辻からの富士山。
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宝永山と上塚の間は須山口への下山道であることをこの7月に知った。
しばらく休憩の後に御殿庭方面に歩いてみた。

三辻付近からの富士山。
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そして幕岩へ向かう。
森の中からの富士山。
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幕岩方面の道も自分の頭の中では大した段差はないものだった。
いつもはすいすいと何にも気にせず上り下りしていたものだ。
ところが行ってみるとけっこう道が悪く段差もある。
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たちまち膝に影響した。
しかしここを通らなければ駐車場へ戻れない。
幕岩まで降りてしまえばまた水平な道になる。
なんとか頑張って幕岩着10時16分。
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ここから先は紅葉の中をてくてく歩いて行った。
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がしかし歩行時間を3時間を超えて膝に疲労が出て来たのかのようだった。
そして違和感を覚えるようになった。
いつもはスタコラ歩いている森の道なので駐車場まですぐだった。
だが途中の標識ではまだ20分もあるらしい。
歩くより時間が過ぎるのを待つという気持ちで駐車場を目指した。
やがて駐車場上の砂礫道に出た。やれやれだ。
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富士山をもう1度振り返る。
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駐車場着11時20分。
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7時45分出発なので3時間35分の歩程。
休憩したのがが25分ぐらいだから正味3時間10分。
ヤマプラのコースタイムが3時間だから怪我の割にはまあまあか。

しかし膝に違和感が出てしまう。
3時間も歩くと正直言って痛い。
これでは山歩き復帰は全然まだまだった。

今日は富士山の絶景と紅葉を楽しめて本当に良かった。
しかしその代償として膝の治りがまた遅くなったのじゃないか。
そうおもうと後悔の念が残ってしまう。
そもそも歳をとると健やら筋やらが治りにくくなるらしい。
大体普通に暮らしていても歳をとれば膝がダメになっちゃうことがあるのだ。
それで腰や膝の痛みの薬なんかが通販されているのだ。
そこのところをよ~く考えなくっちゃね。
と思いつつ少し上向くとまた軽くとおもって登ってしまいそうなのだった。

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