秦野市の里山歩きです。
季節が春に向かって急速に進んでいます。
梅も河津桜も満開。
おまけに杉花粉もやってきました。
春を感じて歩きたい。
といっても1000mクラスの山だとまだわずかに春には早い。
それで秦野市の里山、弘法山、念仏山、高取山の
丘陵地帯を歩いてきました。
標高は弘法山233m、念仏山334m、高取山554mです。
出発点の弘法山公園駐車場は170mぐらいかな。
このコースは一昨年、腰痛のリハビリで歩きました。
そのときは一切の余計なことはせず、最短距離をゆっくり行ったものでした。
今回も腰痛に注意しつつですがそれでも「悪い」というものでもないので前回には行かなかった権現山にも行ってみました。
権現山と弘法山の分岐に林立する標識。
標識だけ見てると戸惑ってしまう。
不思議なモニュメント?あるいはオブジェ?
ミミズクの上に子供の像が乗っている。
しかしミミズクとはタイムリーだ。
権現山といっても公園だから道は遊歩道。
おお、ここも「関東ふれあい」の道なのだった。
山頂には展望台がありました。
なんだか中国の建物みたい。
浙江省にこんな建物があったよな。
そういえば先ほどのミミズクのところの子供の像も中国っぽかった。
浙江省寧波市には天童寺があって曹洞宗の開祖道元はここで修行したそうだ。
だから天童寺と福井の永平寺はその構造がとてもよく似ている。
だからこの公園周辺も道元に所縁があって…
なんて考えたが弘法山公園の名前の通り空海に関係があるのだった。
駐車場8時45分発で権現山9時着なので歩程15分、展望は秦野市と平塚市、その向こうに海も見えていたが霞んでいた。
権現山から今度は弘法山へ。
やはり公園の遊歩道で前回はそこを歩いたが今回は元気なので平行する山道を歩いた。
権現山から15分で弘法山。
念仏山へはこのお堂の裏の道を行く。
里山らしいのびのびとした道。
前回はスルーした善波峠の御夜燈。
明治の初めまで夜の街道(今の246号に当たるのだろうか)を行く人のために灯りが点いていたとあった。
念仏山には10時2分着。
秦野市街方面の景色が開けている。
本来は箱根山及び富士山が見えているはずである。
7分程休憩して10時10分、裏手のお地蔵様にお参りしてから高取山に向けて出発。
今日初めての本格的な登り。
時間にしたら10分とかそこらであって、先週の塔ノ岳に比べれば全然なんでもないのだけれど、心構えが緩いのでこれがきつい。
登り切ると少し平になってゴルフ場が見える。
目指す高取山が意外にも遠く見える。
目印は山頂の白い電波アンテナ塔。
そしてまた登り。
すると林の中に猟師らしき人影が。
遠くからは犬の鳴き声もしている。
おいおい、鉄砲玉は勘弁してくれよ。
とそこにビーグルの猟犬が出現。
オラあ人間だぞ、間違えるんじゃないぞ。
早くどっかへ行っちゃってくれえ~。
さらにあちらこちらで遠くからとはいえ銃声が響きだした。
笛の音も直近で聞こえるが鹿笛というやつだろうか。
何だか剣呑な気分になっていたら目の前を大きな鹿がピョンと横切った。
ひえ~っだ。
野生動物よりも鉄砲の方が怖い。
鹿だ!てんで猟師が鉄砲撃ったらどうすんだ。
それが流れてこちらへ来たらどうすんだ。
鹿よどうか尾根から遠ざかってね。
と今度は先ほどのビーグル犬が鹿を追うように出現。
いやはやこの犬先ほどは自分とは反対方向の斜面を下って行ったはずなのに、今度は自分の行く手の斜面から出て来た。
相州アルプスでも思ったけれど猟犬の行動範囲の広いこと広いこと。
その能力には驚くばかりだ。
あちらこちらから響いてくる銃声に怯えながら急登を行く。
軽い里山歩きのはずだがけっこうこれでどうして高取山に関してはしっかり山登りなのだった。
そして最後の登り。
山頂着10時55分。
念仏山から約45分、でももっと長かった気がする。
大山が大きい。
この道はまだこの先大山へと続いているのだ。
もちろん僕は今も将来もこのコースを辿って大山まで行くつもりは全然ない。
山頂では団体さんが休んでいて、さらに途中で団体さんを抜いたからもっと賑やかになるだろう。
なので3分で山頂を後にする。10時58分発。
高取山を下りだしたらあちこちから聞こえていた銃声が止んでいるのに気が付いた。
きっと仕留めた獲物を運んでるんだろうな。
どんどん下って弘法山も帰路は巻いて、12時5分に駐車場に戻る。
今回は羊牧場も巻いてしまった。
でも「メエ~」という声は聞こえてくる。
で春を感じたのか。
それが意外にも風が冷たかった。
でも陽ざしが柔らかくってやはり「もう春」だった。
そして花は雑草だけどオオイヌノフグリが前回同様沢山咲いていた。
ノゲシ?
ところで駐車場の前にあるレストランめん羊の里・木里館の前では八朔が大小9個で300円で売られていた。
ありがたく買って帰った。
家へのお土産です。