テイザニストもろーの山歩き

山歩き歴50年、今は低山を中心に歩いています。

2016年05月

 西丹沢自然教室から犬越路~大室山~加入道山~畦ヶ丸、そして西丹沢自然教室に戻る周回コースです。

 大室山・加入道山は7~8年前に登ったのですが、大室山山頂からの展望がないことにガッカリした思い出があります。
 そのときは「もう来ないだろう」だったのですが地図を見ていたら再訪してみたくなりました。そしたらブロ友のNOBUさんがバリエーション・ルートで登り、それから先週、犬越路~檜洞丸間の尾根から振り返って見たときの大室山が立派だったので、これは行かねばなるまいとなったのです。
 ただしコースは前回と同じ、西丹沢からのノーマル・ルートです。

 檜洞丸のシロヤシオの季節の土曜日。
 駐車スペースを確保するために5時15分頃に西丹沢着。
 と、ややや、無料駐車場はもう端っこまでいっぱい。
 かろうじて1台分のスペースをみつけて駐車。
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 何台かの車が「まだ先に駐められるんじゃないの」といった感じで先に進む。
 実は自分も昨年それをやって、また戻って、しかしダメで、結局有料駐車場に入れた経験がある。その轍を踏まぬよう、空いたスペースに即座に入れたのだった。
 そしてしばらく休んでから出発という予定だったけれど、スペース確保の緊張感で
眠気から解放され、なおかつ、みなさんどんどん出かけて行くので自分も出発。
 5時35分。
 開山祭があるらしい。
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 先週はTanmaさんといっしょにあるいた車道を、今日はひとりで歩いて25分で用木沢出合着。
 実は今日はここまで車で入ろうとおもっていたのだ。
 ただ西丹沢の駐車場の様子からこちらなんてさらに無理だろうと判断したのだった。でも実際はまだ3台ぐらいは駐車できそうでした。まあ西丹沢に駐めたのは他にも目論見があったのでいいんだけどね。
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 犬越路への道はもうおなじみの「鉄橋」から。
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 沢筋に沿って登って行くといくつかの砂防ダムがある。
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 今は東海道自然歩道だけれど、もともとは砂防ダム建設のために作られたルートなのだろう。その当時は人力で資材を担ぎ上げていたのではなかろうか。
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 小刻みな距離表示があるけれど「まだ100mしか歩いてないんか~い」とガッカリさせられることも。
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 同じ道を2週連続で登るという人生初の経験で犬越路着。
 7時15分、駐車場から1時間40分。
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 避難小屋の前から先週登った檜洞丸への尾根。
 また登りたくなったが後ろから登ってくるグループがにぎやかなので(過ぎる)静かな大室山方面へ。
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 静かな尾根歩き。
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 畦ヶ丸方面だろうか。
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 この辺りのシロヤシオはほぼ終わっていてこれが最大でした。
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 ミツバツツジは下の方ではしおれていましたが、登るにつれて高度が上がって行くと蕾が多くなります。
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 山頂近くなると植生保護のための階段になります。 
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 8時55分、犬越路から1時間40分かかって頂上への分岐着。
 犬越路からここまで、前回の記憶なし。
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 この分岐から300mで頂上なのだけれど。
 その300mがこれなのか。
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 頂上付近のツツジもまだ蕾でしたが来週あたりはツツジに包まれた山頂尾根になるのでしょうか。
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 分岐から5分、9時丁度に頂上着。 
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 例によって景色がないので分岐まで戻ってベンチで10分間の休憩。
 少しお腹に入れて出発。
 檜洞丸と同じようにバイケイソウの群落を木道で渡ります。
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 加入道山への尾根はミツバツツジがあちらこちらに咲いていました。
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 「熊よけ」と彫ってあるのですがどうやって使うのか。
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 叩いてみたけれど熊がビックリするような音がしなかった。
 大室山から前大室山の尾根の3ヶ所にありました。

 それにしても気持ち良い尾根。
 まるで牧場のようです。
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 この辺りで犬越路から今日初めての人と出会いました。
 トレランではないけれど、けっこう早く歩いていたので檜洞丸まで行くのかな。
 
 で、前にあるピークが加入道山かとおもっていたのだけれど、前大室山だった。
 まだ大室山の領域だったのですね。
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 ここからは階段の道が続きます。
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 まだツツジが続きます。
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 そして10時10分、大室山分岐から1時間10分で加入道山。
 ここのところ山頂名より行く先表示の方が大きい標識との遭遇が多い。
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 前回きたときに、避難小屋の立派さに驚いたものですが何だかまた新築か改築したように見えました。
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 加入道山からは15分で白石峠。 
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 ここで地図とガイドブックを見て、用木沢出合方面へ下り今日の山行を終わりにするか、それとも頑張って畦ヶ丸方面へ行くかを決める予定でした。
 しかしここのベンチで休憩している人が喫煙していたのでとっと通り過ぎる。
 それも何だか自動的に畦ヶ丸方面へ。
 15分程歩いて「水晶沢ノ頭」という魅力的な名前の峰に到着。
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 ここで地図を開いてガイドブックを見て、このコースで大体4時間で西丹沢まで行くだろうと推察。
 無理そうなら白石峠に戻ろうとおもっていたのですが先へ進むことにしました。

 すぐに行く手にはたくさんの倒木が。
 相当強い風が通り過ぎたようです。
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 バン木の頭辺ではシロヤシオが出てきましたが、すでに終わっていて五葉の木ばかりで、これが一番の花付きでした。
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 白石峠からはほんとに歩きやすい尾根で、スタコラ歩けました。
 途中の指導標には「モロクボ沢の頭まで○km」という表示が多く、いかにその頭が重要かとおもわれたのですが、到着したらただの分岐点でした。
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 ここでしばし休憩。
 畦ヶ丸山頂で休めばいいのだけれど、頂上はきっと人でいっぱいだろうと予測しました。でも檜洞丸のシロヤシロが最盛期であろうこの日、西丹沢起点で他の山に登るという人はそうは多くなかったですね。

 モロクボ沢の頭から25分、意外と時間がかかって12時15分に畦ヶ丸着。
 それでも山頂には3組6人ほどが昼食を摂っていました。
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 儀式の後にすぐに出発。
 畦ヶ丸山頂付近のシロヤシオもすでにみんな落ちてしまっていて、ここも五葉の木ばかり。白い花は下に落ちていました。
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 10日程前の最盛期にはこの尾根もシロヤシオに覆われていたのでしょうね。
 先週見頃だった檜洞丸周辺の小笄から熊笹ノ峰、石棚山付近のシロヤシオも今週は終わりかもしれません。
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 ガツンガツン下ってもう終わりかとおもうとまた登りになって、梯子を使うような道も出てきます。
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 頂上から1時間10分下って、13時25分に沢に出ました。
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 すぐに本棚への分岐。
 見物に行きます。
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 もっと立派でしたがそれを撮影するためには岩を乗り越えなければならず、その元気がもうなかった。
 引き返して次は下棚。
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 こちらは近すぎて全体が入りませんでした。

 沢に下りてからはずっと沢とともに歩きます。
 何回か渡渉もあります。
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 そして14時25分に西丹沢に戻ってくる。
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 先週に来たばかりの西丹沢。
 多くがシロヤシオの檜洞丸を目指す中で大室山、畦ヶ丸を歩きましたが緑が目に沁み、ツツジを観賞し、そして静かで、中々の山行でした。

西丹沢自然教室発 15:35 犬越路着 7:15 大室山着 9:00 加入道山着 10:10 白石峠着 10:25 モロクボ沢の頭着 11:40 発11:50 畦ヶ丸着 12:15  西丹沢自然教室着 14:25

行動時間8時間50分 休憩約30分 歩程時間8時間20分、でした。 


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 コースは西丹沢自然教室→用木沢出合→犬越路→檜洞丸→石棚山尾根(山稜)→箒沢公園橋→西丹沢自然公園、お付合いくださったのはTanmaさんです。

 当初は畦ヶ丸へ行く予定でした。
 5月9日の情報では畦ヶ丸のシロヤシオが見頃だということだったからです。
 しかし当日西丹沢自然教室の情報では檜洞丸も頂上付近を除けばけっこう咲いていることがわかりました。ただ頂上付近とその他の比率がわからない。
 頂上付近の蕾の割合が多かったならシロヤシオは外れだし、それ以外の区域が多く咲いていればそこそこ見ることが出来ます。
 そして天気が好い。
 前日には土曜日が1日中曇りの予報(予想)であったので、展望のない畦ヶ丸でもいいやとおもっていました。しかし青空の広がった好天となると景色のある檜洞丸が好いし、それも展望の犬越路の尾根が好かろうとおもいました。
 グラグラと迷った末に、Tanmaさんの同意もいただいてここは展望の檜洞丸で行こうと決めました。

 この山行については記録も写真もそして記事も、全てTanmaさんのブログの方が優れています。コースの詳しいことなどどうかこちらをご覧ください。


 6時15分、西丹沢自然教室を出発。
 ここにはトイレやら情報やらいつもお世話になっています。
 これでお風呂があったら最高だけれど、混んじゃってしょうがないですね。
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 沢沿いのキャンプ場を眺めながら舗装道路を歩き始めると前方に山が。
 アプローチのこういう景色は気分が盛り上がる。
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 つつじ新道への入口を見送って歩くこと30分。
 用木沢出合。
 林道と別れて犬越路への道へと入ります。
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 ひとりだったら30分の舗装道路歩きは、なが~く感じますがおしゃべりしながらだと苦も無く時間が経ちます。

 犬越路への道は沢に沿っていて、まずは大きな立派な橋を渡ります。
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 その後も何回か木の橋での渡渉がありますがさすがは「東海道自然歩道」、しっかりと整備されています。
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              (Tanmaさん提供)

 しかしこの道を歩いたのは6年ぐらい前のことなのに、全然記憶がない。
 こんな、人工林の高巻きの道があったけ、です。
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 この涸れ沢の道には憶えがあります。
 いやいやずっとこんな道だったような気がする。
 そのときが間違いだったのだろうか。
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 犬越路の峠が近づくと沢から少し離れるものの急斜度の道になる。
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 しかし振り返ると新緑、そして遠くの山々。
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 けっこう息があがってやっとこさっとこ犬越路着。
 7時55分、起点から1時間40分です。
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 犬越路でしばらく休んだ後、檜洞丸を目指します。
 尾根に出て展望が開けます。
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 尾根の新緑が眩しい。
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 ミツバツツジ。
 しかし本当のところを言うとミツバとトウゴクの違いが分かりません。
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 さらに登って行くと白い花を沢山付けた木がある。
 犬越路から35分ほどのとこと。
 あれれ、シロヤシオじゃないかい。
 葉っぱを確認したらまさにシロヤシオでした。
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 そしてTanmaさんに言われて気が付いたのですが、上を見上げたらその辺にゾロゾロ咲いていたのでした。
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 この痩せた尾根は2、3か所に鎖がかけられていて、それなりに急峻な登りです。
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 登ればまたシロヤシオ。
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 振り返れば大室山。
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 そしてまたシロヤシオ。
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 写真家のTanmaさん、撮影に余念がありません。
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 何だか夢のような尾根を登って行って熊沢の峰。
 ここで空腹のためにしばらく休み。
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 下って行くと神の川への分岐。
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 この辺ではシロヤシオはまだ蕾が多かったのですが、しかしそれはそれで可愛い姿です。もっともここまでシロヤシオを満喫したので余裕なのだけれど。
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 そして檜洞丸への最後の登り。胸突き八丁。
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 10時30分、檜洞丸山頂。
 起点から4時間15分でした。
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 しかし檜洞丸と青ヶ岳並記の山頂標は初めてです。
 つまり檜洞丸の別名が青ヶ岳であることを知る。
 だからここの山小屋を青ヶ岳山荘って言うんだと気が付きました。
 何回来てるんだいという話ですね。

 頂上ではたっぷり休んで出発。
 記念撮影をしていたらTanmaさんがお知り合い(ご友人)の方と遭遇。
 ブロ友のみなさんの記録を読んでいると、山でけっこう友人に出会っているようなのですが自分には全くないですな。
 
 犬越路方面に下るというTanmaさんの友人と別れてつつじ新道へ向けて11時20分に頂上を出発。
 バイケイソウの群落の中を歩きます。
 犬越路からの道もバイケイソウがいっぱいでした。
 そしてたわわに花を付けるこの辺りのシロヤシオはまだ蕾でした。
 
 さて、つつじ新道と石棚山稜との分岐に着きました。
 このままつつじ新道を行けばそれなりにシロヤシオが咲いていて、そして西丹沢自然教室までほぼ一気に下ることができます。
 しかし昨年石棚山稜を歩いたときに、シロヤシオの花がたくさん落ちていたことが気になっていました。
 
 すでに木々に花は全くなく、青々とした葉が付近を包んでいたのですが、もしこれが最盛期なら花のトンネルじゃないかとおもえたものです。
 だから是非行ってみたかった。
 でももしそれが私の勘違いであればTanmaさんに迷惑をかけることになります。
 大体この山稜は下まで長い!
 しかしここでもTanmaさんが同意してくださり、石棚山稜を行くことにしました。

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 当初はいくつかのシロヤシオがあったものの、やがてナラやブナの森になりシロヤシオの影もなく「Tanmaさん申し訳ありません」状態でした。
 少し気落ちしたのですがしかし分岐から20分ほど歩いたところでしょうか、シロヤシオが再び出現!!
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 犬越路から尾根が線でのシロヤシオならこちらは面。
 シロヤシオの森でした。
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 Tanmaさんのお誉めの言葉もいただいて安心安心です。
 シロヤシオの森が終わると階段の道を下ります。
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 山稜の名前が付いている石棚山ですが山頂標に問題あり。
 生藤山付近の山頂標のように山名が小さく行き先の方が大きい。
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               (Tanmaさん提供)

 次のヤブ沢ノ頭も同様でした。
 シロヤシオが背景にあるだけにもうちょっとどうにかしてよ、てな気分です。
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               (Tanmaさん提供)

 シロヤシオの次にミツバツツジも出現。 
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 この後は登下降が繰り返されます。
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 けっこう岩っぽい道です。
 丹沢の深さがうかがい知れます。
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 もう下って下って下って、まだまだ下って、檜洞丸から2時間半。
 13時50分にやっと沢に出ました。
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 これから沢沿いに歩いて、渡渉もあって、14時10分に箒沢公園橋の手前のキャンプ場着。
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 キャンプ場を通って箒沢公園橋を渡って、山間のバス通りを歩き、14時30分に起点である西丹沢自然教室着。
 シロヤシオも満喫できたし景色にも恵まれたし、そしてそれなりに歩いて山で遊んだ~っという満足感もあって、ああ本当によかったよかった。
 一か八かのコースにお付合いくださったTanmaさんありがとうございました。
 そして情報を提供してくれている西丹沢自然教室にも感謝です。

 西丹沢自然教室発 6:15 犬越路着 7:55 檜洞丸着 10:30 発 11:20 つつじ新道分岐着 11:35 箒沢公園橋着 14:10 西丹沢自然教室着 14:30

  行動時間8時間15分 休憩55分 歩程7時間20分でした。
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 渡辺正臣著 昭和50年版 アルパインガイド 立山・剣・薬師岳

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 高橋伸行著 昭和52年版 アルパインガイド 白馬岳・後立山連峰

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三宅修著 昭和52年版 アルパインガイド 上高地・槍・穂高 

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ブロ友のこうちさんに差し上げようとおもっているのですが…
さて受け取ってもらえるでしょうか。
とりあえず放出前の記念のアップです。

 山へ行くときには、昔は必ず持って行った国土地理院の地図。
 普段はほとんど使わなかったけれど、ガスった岩場やホワイトアウトの雪の上では随分とお世話になりました。
 でもまあ万一遭難したときなんかに「地図とコンパス」を持ってないと本多勝一あたりからボロクソ言われそうだから持って行ったようなものかな。
 この紙の地図が必要なくなる世の中になるなんて。
 google mapだのGPSだの地図ロイドだのと「紙の地図と磁石」よりずっと便利なツールがあれこれできて、あるいは地図が必要ならパソコンからコピーできるし…で、古い地図を処分しました。処分する前に一応記念撮影。

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 そうそう、紙の、印刷媒体の地図の世代だし、そもそも地図を見るのが好きだった。
 地図をみてあれこれ空想したし、一人旅のときには地図に慰められもした。
 だから海外へも地図を携えて行きました。

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 これらの地図も古くなって不要になってこれも処分。
 ということで「さよなら、紙の地図たち」になりました。

 3月初旬にブロ友のみなさんと景信山に登りました。
 その帰路の小下沢から日影に向かう途中の林道で、こうちさんが富士見台への道を「発見」しました。そのとき、何故か自分はそこに「富士見台へ」という大きな標識が立っていたと記憶していたのです。しかしどうやらそれは大きな勘違いのようでした。

 結論から言うと「みんなの広場1番口」から上がって行けばよかったのです。
 でもヒョーシキヒョーシキと唱えながら歩いたものだから見送ってしまい、そこが富士見台への入口だと気が付いたのは通り過ぎてからだいぶ経ってから。
 結局景信山と北高尾の出合いである「小下沢登山口」から登ることになりました。

 早朝5時50分に日影の駐車場を出発。
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 春に来たときには梅が綺麗だった林道から山を望む。
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 これは2番入口だけれど、この1番入口を入って行けばよかったことを帰宅後知りました。
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 とにかく「富士見台へ」の標識を探しながら歩き、しかし全然それらしきものは出て来ずに林道の山側がかなり急峻になって、こりゃおかしいとおもって地図を見たら地図には富士見台への道がない。
 そして沢と林道の曲がり具合から現在位置を確認すると(この辺が旧登山者だ)もうだいぶ小下沢登山口に近づいていることが分かった。
 もうこうなれば仕方ない、無駄に40分も林道を歩いてしまったけれど北高尾の尾根には小下沢から登ることにしました。
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 25分登って6時55分に狐塚峠着。
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 ここまでは昨年の11月の下旬にこうちさん、Tanmaさんと歩いています。
 そのときに北高尾がとても気に入って、ここから先も歩いてみたいとおもったのでした。
 なんで気に入ったかというと、これが誉め言葉になるかどうかわかりませんが奥武蔵に何か似ているなあと感じたからです。堂所山なんて奥武蔵の堂平山を連想させるじゃないですか。
 だから富士見台からもう1度歩きたかったのだけどなあ…
 
 峠から25分、7時20分に今日最初のピーク「杉の丸」着。
 「丸文化」があって嬉しい。
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 それから10分の7時30分に「黒ドッケ」。
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 ドッケとは尖った峰のことだから、この山頂も木々がなければそれなりに尖って見えるはずである。
 ドッケというピーク名も奥武蔵・奥多摩に多い。
 しかしそれにしても意外と早く「夕やけ小やけふれあいの里分岐」にしまった。
 そして少し歩いたら「つつじ平」に出た。
 確かにヤマツツジがあちらこちらに咲いていました。 
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 そういえば奥武蔵の武川岳の稜線も今頃はヤマツツジがいっぱい咲いているんだろうなあ。とおもったら「大嵐山」に到着。
 なんだか相撲取りのような山名だ。
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 しかしこんなに次から次へとピークがあるとは知らなかった。
 黒ドッケと堂所山ぐらいしか事前知識がなかったから。
 しかも15分歩いたら今度は「三本松山」。
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 私としてはなんだか妙に親しみを感じる山名です。
 
 昔は山頂に三本松があったのでしょうね。
 名残のアカマツがありました。
 この稜線ではここまでいくつかのアカマツ林を見ましたが、植林されなかった例えば江戸時代なんかはマツタケが採れたんでしょうか(その時代にマツタケが喜ばれたかどうかは知りませんが)。

 それにしても新緑が美しい。
 ミズナラの瑞々しさ!
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 8時25分、森の中の開場峠着。
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 峠が多いことも奥武蔵に似ています。
 こうした峠からは人々の山を介した交流、山を基盤とした生活、そして歴史が感じられます。

 開場峠からは少し登りになる。
 でも新緑の美しさに晴れ晴れとした気分に。
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 そして日影駐車場から2時間10分、9時丁度に本日の目的の山である堂所山着。
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 がしかし山頂標が少しショボイ。
 東京都のこの地域(生藤山から先の稜線など)は指導標はしっかりとしているけれど、山頂標が登山者に冷たい気がする。

 ところでここまで木々に覆われた尾根をひたすら歩いて来たので、山々の姿をあまり見ることがなかった。途中で木々の間から裏高尾の尾根と、意外にも北岳の形に似ている大岳山を見ただけでした。
 だからこの山頂では展望を期待したのですがこの山頂も木々に覆われていて、とくに若葉の季節だから好い展望は得られませんでした。
 そして高尾主脈から少し外れたこの山頂の寂しいこと。
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 ここで15分、本日最長の休憩。
 朝早いこともあるのでしょうけれど、日影からここまで、出会ったのはトレランのふたりだけで、本当に静かな山歩きでした。

 さて堂所山を過ぎて少し下ると裏高尾の縦走路に入ります。
 ここからは以前にも歩いた道。
 これまでは山道だったけれど街道のように整備されています。
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 馬子が馬を引いてきても驚かないかもしれない。
 駕籠屋が来たらそりゃあ驚くね。
 
 そんな道を45分歩いて10時に景信山。
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 今日は素晴らしい天気だから景信山からの景色は抜群だ。
 関東平野一望。
 西武ドーム、横田基地がとても近くに見える。
 東京湾に相模湾、横浜方面で大きく光っているのは日産スタジアムだろうか。
 とりあえず山々の向こうに相模湾。
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 ただ富士山は山頂付近が雲の中。
 そして丹沢主脈上にも雲が。
 まあ富士山は一昨日堪能したからいいやね。
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 それにしても時間が10時だからだろうか。
 意外にも景信山山頂に人が少ない。
 これで景信山山頂は4回目だけど、こんなにガラガラなのは初めてです。
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 10分ほど景色を楽しんだ後小仏峠に向けて出発。
 20分下って小仏峠。
 と、あれれ、峠のタヌキの置物が妙に明るい。
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 周りを囲んでいた木々がすっかり切り払われ、峠の標識もなくなっています。
 でも初めて来た小仏峠ってなんだかとってもくら~い雰囲気で、追いはぎでも出そうな感じだったからこの方が好い。

 峠から20分、10時50分に小仏城山山頂。 
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 そして山ではもうそろそろお昼時なのだけれどここの茶店も人が少ない。
 連休疲れで今日は山に入る人があまりいないのだろうか。
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 ここでは5分ほどの休憩で出発。
 3月にブロ友のみなさんと登ってきた山道を下ります。
 あのときは酷い花粉症症状が出てしまったものですが、でも道そのものは気に入っていました。
 ここも新緑が綺麗です。
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 主脈縦走路が4車線の高速道だとすれば、2車線の一般道のような山道を下って45分。11時40分に起点で着点の日影駐車場着。

 今回はうろ覚えの「富士見台入口」にしろ次々に出現するピークにしろ、事前の下調べがおろそかでした。
 やはりどんな山でもちゃんと下調べしなければと反省しています。

日影駐車場発 5:50 ~(40分)~ 小下沢登山口着 6:30 ~(25分) ~ 狐塚峠着 6:55 ~ (35分)~ 黒ドッケ着 7:30 ~(55分)~ 開場峠着 8:25 ~ (35分) ~ 堂所山着 9:00 発 9:15 ~ (45分) ~ 景信山着 10:00 発 10:15 ~ (35分)~ 小仏城山着 10:50 発10:55 ~(45分)~ 日影駐車場着 11:40

 行動時間5時間50分 休憩時間30分 歩程5時間10分でした。

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次は南高尾にも行ってみたいですね。

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