ゴールデン・ウィークが始まったがこの期間、山に行く機会が4月29日の午前中と5月5日ぐらいしかない(3日、4日は天候が崩れる予報)。
午前中で行って来られる山はいくつかあるけれど、もう行き尽くしちゃった感がある。大山も鍋割山も行ったばかりだ。
山中湖周辺も近いけれどこの方面も昨年の暮れから年初に行ったりしているので、再訪するにしてももう少し期間をおきたい。
で決定したのが富士山の側火山である双子山(あるいは二ツ塚)だ。
昨年秋の紅葉時に歩いて気に入った「山」で、今度は新緑が楽しめるだろう。
富士山御殿場口への道路も4月の28日に開通したばかりなので、久しぶりの富士山がどんな姿かも見たかった。
4月29日の天気予想は御殿場では6時頃から晴となっていて、まあ朝のうち雲があってもすぐに晴れるものとおもわれた。
御殿場口に向かう間、箱根や富士山に雲はかかっていたが神奈川県では晴れていたのでこの雲もすぐに取れるものと判断した。
だから朝7時に到着した御殿場口の景色がこんなもんでも気にしなかった。
多分富士山の中腹にかかる雲で、これは時間が経てば晴れると確信。
しかし1時間経っても霧が晴れない。
後1時間、9時までは待とうと車の中で待機したが天候はむしろ悪くなってしまって、雨が降りだしてしまった。
2時間まったがこれでもう観念して帰ることにした。
でもせっかく早起きしたのに霧中のドライブで終わるのは悔しい。こうなるとどこでもいいから登って来たい。
御殿場口から下るにつれて山梨県や丹沢の山々が見えてきて、あっちへ行ってりゃあなあという後悔の念が湧いてくる。
ジダンゴ山にでも行けばよかったんだ。
もうこうなりゃ金時山でもいいや、どうせ帰り道だしとおもったところ御殿場市内でも雨になり、さらに峠に向かう道ではどしゃぶりに。
いよいよ観念して帰宅の途についたのだがふと「大野山」という山名を思い出した。
「登る女」の小島聖のシリーズが終わって、その次を担当した女優さんだかタレントさんだかの最初の回が大野山だった。
小島聖はヒマラヤニストだったけれど、後継のこの女性はド素人だったので簡単な大野山が選ばれたらしい。だから最初の回だけしか見ていないのだけれど、そのときの大野山を見て「美ヶ原みたいじゃないか」とおもったものである。
要するに山頂一体が牧場なのだ。
しかも頂上まで車で行っちゃえるらしい。
だから登山の対象ではなかった。
でも今日はもうどこでもいいから高見に行きたいという気持ちになっていたので、国道246号線で「大野山方面」という標識を見たときに迷わずハンドルを切って山道(自動車道としての)へ進んでしまった。
大野山への道路は狭いけれどもちゃんと舗装されていて、どうぞ自動車で来てください、と言っているようだった。
でもそんな自動車道を徒歩で登って行く人が何人もいた。
こちらは自動車だから申し訳なくおもう。
スマホのネットで調べると頂上まで300mのところに駐車場があるらしいけれど、そこまで歩いている人を抜いて行くのが後ろめたい。
それで途中に駐車スペースがあって2台の車が駐まっていたので自分もそこに駐車する。
その場所からの足柄平野方面の景色。
平野は雲の下。
舗装道路を歩いて行く。
牛の牧場なのだけれど馬も遊んでいたりする。
さらに歩いて行くと反対方向の広い尾根から登ってくる人たちが見える。
地蔵岩コースらしい。
チェーンソーアートの大会なんてものやっていたのでしばらく見物する。
大きな駐車場。
ここから300mの距離(高さではない)のところが頂上らしい。
ヒカゲツツジ?
おお、今日は山開きの日なんだ。
でも年中開かれているような気がするが・・・
とりあえず頂上。
20分しか歩いていないので、「登った感」は全くない。
とにわかにガスが湧いてきて・・・
やはり霧を呼ぶ男か。
なが~い行列。
何かと思ったら「きんたろう牛乳」の無料配布だという。
こんな列に並んでまでしてとおもったが意外と進みが早いので自分も並んでみた。
そして牛乳パックいただき。
こんな水も無料で配っていた。
山開きの神事。
こうしたことに疎いので何をやっているのかよくわからない。
と、富士山が見えてきたので頂上が色めき立つ。
もっと早く晴れてくれればなあ。
丹沢湖と丹沢山塊。
大室山、加入道山方面。
丹沢主脈方面は半分が雲の中だった。
しかしこうして見ると丹沢も中々捨てたものではない。
明るい陽ざしに照らされると確かにアルプの雰囲気がある。
思いがけずも来てしまった大野山。
牛乳と水をもらって景色も見て、それから山用だけど食事もして、来なかったよりはよかったけれどでも山歩きでは全然ない。
やっぱり山を歩きたいよー。
5月5日はどこかへ行かねば。