テイザニストもろーの山歩き

山歩き歴50年、今は低山を中心に歩いています。

2016年01月

 丹沢にやっと雪が来た。
 行かねばなるまい。
 が、少し過剰なニュースを信用し過ぎてしまった。
 なにしろ自分の住んでいるところは雪が降らない。
 だから都内を中心とした雪のニュースに頼ることになる。
 すると18日は大変な大雪で、例えば八王子の駅前でもけっこうな積雪で、それからすると山でも相当な積雪があることを推測された。

 それから5日が経っているがこのところは寒い日が続いているので、丹沢のヤビツ峠も表丹沢県民の森への林道も積雪していることだろう。
 自分の車はノーマル・タイヤである。
 それでも過去には軽い積雪ならヤビツ峠でも林道でもギアダウンさせて走ったことはある。
 が、今回は報道によってチョッと弱気になってしまった。

 だから本当は鍋割山から積雪の尾根道を逍遥しつつ塔ノ岳へ、というコースを行きたかったが林道の積雪・凍結を心配して「安心・安全」な大倉から塔ノ岳往復ということにした。

 天気予報では週末、土曜日が曇りで夕方には雪、日曜日が1日中晴。
 どちらを選ぶかとしたら快晴が期待される日曜日なのだが、ここでも弱気になって土曜日に積雪した日曜日の朝に凍結したらなんて考えてしまって、曇りでも雪の降る前に行ってきちゃえ、で23日土曜日に行ってきました。

 朝6時45分に大倉のバス停を出発。
 登山届も出しておきます。
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 曇りとそして降雪の予報で登山する人は普段の塔ノ岳と比べてやはり少ない。
 一般道を少し歩いた後の登山道入口。
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 バス停から25分、7時10分に観音茶屋(だったけかな)。
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 20分ほど登って雑事場の平。
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 なんか名前が山の歴史、生活を感じさせてとてもよろしい。
 何回かこのコースを歩いているけれど、大観望というところは行ったことがありません。だって上に行けばもっと好い景色があるはずだから。

 ここから数分歩くと見晴茶屋。
 この茶屋の前からは確かに見晴が好いのですがトイレ工事中ということで、登山道は裏側に迂回します。
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 ここを過ぎるとこのコース初の急登らしき道になります。
 がまだ雪の痕跡はありません。
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 7時55分、大蔵から1時間5分登ったベンチなどのある相川というところから積雪が始まります。
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 駒止小屋付近は雪景色。
 でも日向では積雪なし。
 ただ朝早いので気温が低く、積雪部はクラストしていました。
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 堀山の家には8時半着。
 大倉から1時間45分かかりました。
 ここで少し休憩。
 お腹が空いたので少しガッツと食いました。
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 塔ノ岳登山はここ堀山の家から始まると言ってもよく、花立山荘までの登りがやたらキツイ。
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 慣れているはずの荷上げの人の呼吸も荒かった。
 自分もいわゆる「バカ尾根」と呼ばれる大倉からのコースを採ったことを少し後悔。
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 登るにつれ箱根の山が見えてくる。
 予想以上に展望が好い。
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 どんどん開けてくる景色に喜びながら登ること55分、大倉から2時間40分。
 9時25分に花立山荘着。相変わらず登るのが遅い。
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 今日は曇りという予報だったので、景色なんて期待していなかった。
 曇って時折雪がちらついて、景色のない灰色の寒い世界を歩き続ける、といった登山を予想していました。
 ところが予想以上に気温が高かったし、かつまた展望も利きました。
 
 大きく横たわる三ノ塔。
 遠くには江の島が見えます。
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 大山、三ノ塔、そして表尾根。
 ここには写っていませんが横浜の「みなとみらい」がいつもよりも鮮明に見えていました。もちろん東京湾も。
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 10分休憩。再びガッツと食料を口にして出発。
 本当は行きたかった塔~鍋間の尾根、大丸。
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 そして塔ノ岳。
 けっこう遠く感じる。
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 9時45分に金冷し。
 丹沢主脈を望む地点ですが…頂上付近は雲がかかっていました。
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 金冷しを過ぎて本格的な雪景色となる。
 頂上直下の登り。
 階段が完全に雪に埋まっていました。
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 頂上付近は霧氷の花。
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 そして10時10分、大倉から3時間25分もかかって頂上着。
 早い時間だからか天気予報のせいか寒いかから、頂上付近にはほとんど人がいない。
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 風が強くて記念撮影に苦労しました。
 誰かいれば撮影してもらったのですが。
 何枚か撮った中でこれが一番まともでした。
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 頂上からの表尾根。
 花立では姿を見せていた大山。
 この時間頂上付近は雲の中です。
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 まだ未練のある鍋割山方面。
 午後から天気が崩れるなんて予報がなければ向かっても良いのだが。
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 頂上の気温はマイナス2度でしたからそうは寒くなかったのですが風が強くって、それで寒さが増して5分休憩で速攻で頂上を出発。
 登ってきた人の多くが尊仏山荘に入って行くようでした。

 金冷し~花立間の尾根。
 安全のための処置とはいえ工事現場のようです。
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 どんどん下って10時45分花立茶屋、11時15分堀山の家。
 途中相模湾を望見。
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 房総半島、東京湾、三浦半島、相模湾、真鶴岬、伊豆半島、大島が一望でした。
 富士山も丹沢の山々も、そして関東平野も望むことはできなかったけれど、海方面の景色は中々で、それにしても本当に午後遅くに天候崩れるのという疑念が。

 そして頂上から2時間20分の12時35分、起点で終点の大倉バス停着。
 予想以上に暖かく、そして薄日が差していた。
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 今回、丹沢はそれほどの積雪ではなく(頂上付近は30cmほどだったが)、それはチョッと期待外れではあった。
 せっかくスパッツを着けたのだから足が潜るぐらいは欲しかったかな。
 天候はもっと悪いかとおもったけど、崩れなかっただけよかったですね。

 でも今日24日、結局昨日は降雪しておらず、ということは道路も凍結してなくって、そのうえ快晴の天気で、真っ白な富士山も見えて、ああ絶対今日だったなあ。
 ブロ友さんのtanmaさんとごいっしょできたかもしれないし。

 往路3時間25分 復路2時間20分、行動時間5時間45分。
 休憩30分、歩程5時間15分でした。

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 Eaglesが国内ドームツアー、というニュースを見て友人に知らせようとしたらE-girlsだった。なんて笑い話を友人とLINEでやりとりをしてからそれほど経っていない今日、グレン・フライの他界を知った。
 これでもう2度とイーグルスのライブを見ることができなくなったのだなあ。

 イーグルスにはいろいろと思い出がある。

 カセット・テープを使うウォークマンが発売されたばかりのころ、山の大先輩にそれをもらってしまった。
 まあこの先輩はそっち方面の人だから無償でもらうことは驚くこともなかったが、それを渡すときに「山で使っちゃダメだよ」と釘を刺されてしまった。
 なにしろ安曇野節かなんかが山の愛唱歌だった世代の人だったから、僕のようにビートルズを口ずさみながら歩く奴なんて危ないとおもったのだろう。
 しかし持って行った。

 ただそれは歩きながら聞くのじゃなくって夜、ひとりテントで聴くためだった。
 そこで持って行ったカセットがイーグルスのベスト・ヒット・アルバム。
 ところがこの日の鹿島槍はほぼ一晩中と思えるほどにずっと強い雨と雷鳴が続き、ああ、もうこりゃ死ぬな、と覚悟したぐらい。
 翌朝、ガスったおかげでブロッケンを見て、雲間に見え隠れする剣岳も見て、でももうぐったりしてテントをたたんで下山開始。
 せっかく持ってきたのにとおもって禁を破ってウォークマンでイーグルスを聞きながら歩いてしまった。
 そしてあれは爺ヶ岳付近だったろうか。
 やっと雲が切れて明るくなってきて、白い雲と青い空と緑の尾根と、そしてイワツバメたちが舞うように飛んで。
 そこでウォークマンから流れていたのが「take it easy」だった


 それはそれは素晴らしいシチュエイションで、そのときの景色は今でもハッキリと思い出すことが出来る。
 ただあまりにも調子に乗り過ぎてボリュームを上げ過ぎてしまった。
 音漏れがしたのだろう。
 周囲の冷たい視線を感じて気が付いた。
 反省してそれ以来はもう持って行くことはない。
 これがイーグルス最大の思い出。

 他にはカリフォルニアのサンタバーバラに行ったときに「ホテル・カリフォルニアのジャケットみたいな景色だ」なんてことを言ってしまったこと。
 武道館での初来日コンサート、あまりにも音が好くて、そして技術力も高くって、レコードを聴いているのとあまり変わらなかったこと。
 もっとジョー・ウォルシュが暴れるのかと思った。
 勤務先の近所の喫茶店にイーグルスの大きなポスターが貼ってあって、仕事上のつらいことなどが随分と慰められたこと。
 まだまだいろいろとたくさんの思い出あるけれど、やはりあの尾根で聴いた「take is easy」が最高だ。
 あのときのことを思い出し、そしてグレン・フライの他界を思い合わせると泣けてくる。

 2016年の歩き初めであった「伊豆が岳~丸山」にけっこう力が入ったので、それをやり遂げた後に満足感と脱力感が訪れて、低山シーズンだというのに行く場所が思いつかない。雪でも降れば丹沢なんだけれど今季はほとんど雪がない。
 どうしたものかなあとブロ友さんに相談したらこうちさんから「高座山、杓子山」のアイディアが。
 おお、そうだった。
 以前やはりブロ友さんのNOBUさんの記録で興味を持っていた山でした。

 
 こうちさんのアイディアでは周回コースでしたが、NOBUさんによれば「あまり面白くなかった」とあるので、その前のNOBUさんの記録にあるとおり鳥居地峠から鹿留山を往復することにしました。

 朝6時45分、鳥居地峠の駐車場着。
 あれやこれやで7時に出発
 忍野村は濃い霧に包まれていて駐車場付近も霧氷景色です。
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 まずは林道を歩きます。
 朝早いこともあってか立派な角を持った鹿が前を横切る。
 10分ほど歩いて山道への入口。
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 鳥居地峠の駐車場から途中に一箇所、そしてこの入口と3~4台ほど駐車できるスペースがあった。
 山道に入ってしばらく登ると萱原に。
 高座山も見えてくる。
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 そして振り返れば雲海に浮かんだ富士山が。
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 忍野村も山中湖村も雲海の下です。
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 この萱原は忍野村の富士山撮影スポットなのか大型カメラで富士山と対峙する人がいました。そして萱原の下方には2台の4WD車が。
 林道をさらに進めばこの辺まで来るらしい。
 
 それにしても萱原の高座山。
 見た目よりもけっこう急でした。
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 7時45分、鳥居地峠から45分で高座山山頂。
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 木々に囲まれてほとんど展望がないので5分で出発。
 杓子山を目指します。

 軽い登下降があって露岩帯なども出現。
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 高座山から30分ほどで大権首峠。
 林道が上がってきている。
 そしてやたら指導標がある。
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 ハンググライダーのカタパルト方面に向かうのであろうモノレール。
 ハンググライダー利用者が乗るのだろうか。
 人が乗れるならハングと関係なく乗ってみたい。
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 ところで朝方鹿を見て、露岩帯を過ぎたところでは狐が前に飛び出した。
 先週は正丸山付近で大きな鷹を見て…
 この調子だとそのうち熊でも出そうだなとおもったら前に黒い生物が。
 とおもったら人でした。
 忽然と出現したのでビックリ。
 でも人でよかった。

 このカタパルトから杓子山への本格的な登り。
 そして9時丁度、鳥居地峠から2時間で杓子山山頂です。
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 素晴らしい眺め。
 まずは富士山。
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 南アルプス!
 甲斐駒岳から小さく頭を出す光岳まで全て見えていましたがまずは荒川岳(悪沢岳)赤石岳、聖岳。
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 そして北岳、間ノ岳、農鳥岳。
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 その他にも奥多摩の山々、秩父の山々、大菩薩連嶺、八ヶ岳、御坂、毛無山、愛鷹山、箱根の山々を眺めました。
 さらに八ヶ岳と御坂黒岳の間に見えている白い峰は乗鞍でしょうか。
 そして奥多摩の山々の向こうに見えるのは雲なのか白い峰なのか…

 そうそう忍野村ではFANUC村の黄色い建物が目立ちます。
 肉眼でも認識できるほど。
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 頂上には先ほど忽然と姿を現した登山者が先着。
 不動方面から来たとのことですが知識がなくどこだかわからない。
 地元の人らしくいろいろと山梨の山について教えてくれて、自分がこれから鹿留山へ行くというとせっかくだから石割山・太平山を回ってくればいいのにと言う。
 地図を見るとなるほど魅力的なコースではある。
 ただまあ今日は予定どおりに往復ということで9時30分に頂上発。

 地図では平坦な尾根を歩くように見えたけれど、これが小さいものの登下降が何回かある。
 鹿留山とおもったピークが子の神だったりする。
 先ほどの人が教えてくれて二十曲峠方面への分岐。
 眺めると地図で見るよりずっと遠い。
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 そして鳥居地峠から3時間、杓子山から30分の10時に鹿留山山頂。
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 頂上はブナなどの自然林に覆われていて気持ちが好い。
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 杓子山でも少し食べたけれど、ここでは何だかお腹がすいてやたらと食べてしまい、景色のあまりない山頂で20分も過ごしてしまいました。
 10時20分に鹿留山頂上発。
 途中のピークから杓子山。
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 山中湖。
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 10時半を過ぎて富士山にも雲がかかり始めました。
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 後はもうどんどん下るだけ。
 鳥居地峠を目指します。
 鳥居地と漢字で書くと意味ありげですがひらがなで「とりいち」と書くと焼き鳥を思い出します。
 
 忽然と姿を現した人はこの方面から登ってきたらしい。 
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 朝早い時間、山には自分とこの人しかいなかったのに、下りでは杓子山の頂上には7人、下りでは5~6人ぐらいの人とすれ違いました。
 どんどん往路を下って12時20分に鳥居地峠着。
 好い天気に好い山、満足満足の山歩きでした。

 朝7時に鳥居地峠を出発、10時に鹿留山山頂、12時20分に鳥居地峠。
 行動時間5時間20分、休憩時間50分、歩程4時間半でした。

 7時鳥居地峠~(45分)~高座山~(1時間15分)~杓子山~(30分)~鹿留山~(25分)~杓子山~(55分)~高座山~(30分)~鳥居地峠
 

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 「テイザニスト」の自分としては2016年の歩き初めは、低山中の低山である奥武蔵でと決めていました。
 圏央道の開通で奥武蔵も近くなったりしましたしね。
 じゃあどこ行こうかと物色した結果、せっかくだから伊豆ヶ岳を登り、その後稜線上を正丸峠、正丸山、虚空蔵峠と歩き、丸山まで行ってみることにしました。
 実は奥武蔵でも高麗川の北側の尾根というのは自動車道路がいろいろと通っている関係上、クルマでは何回か通っているものの歩いたことはなかった。
 このコースも旧正丸峠までは行ったことはあるものの、その先はやはりクルマでしか行っていません。
 ただ丸山へは20年ぐらい前に芦ヶ久保駅からピクニック気分で登ったことがあります。だからこの際旧正丸峠と丸山を繋げてしまえというプランを立てました。

 今日のゴール地点である芦ヶ久保駅から6時39分発の上り電車に乗って正丸駅で下車します。
 駅長が「おはようございます」と元気な挨拶。
 「今朝は寒いですよ、マイナス2度です」と嬉しそうに言う。
 ただこちらは申し訳ないけれど「なんだマイナス2度か」ぐらいの気分。
 6時50分に正丸駅出発。
 自分以外にも芦ヶ久保から乗って正丸で下りた登山者がひとりいた。
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 大倉の集落の中を歩いて20分程で分岐へ。
 伊豆ヶ岳直登コースを行きます。
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 すると自動車が通行できるほどに広い、伐採作業用道路ができていました。
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 私は慣れているので従来の登山道を選択しますが、初めての人だと作業道を行ってしまう恐れがあります。しかし伐採が始まったということは、これが上へと延びればこの周辺が昔のような眺望を取り戻すということになるのかもしれません。
 
 しかし台風のせいなのか大雨のせいなのか道が荒れています。
 慣れている自分でも一瞬とまどうぐらい。
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 尾根の途中にあるガレ場周辺も灌木が伐採されていて景色が好く見えます。 
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 今日これから向かう正丸山方面。
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 しかし私が登ってきたこの道、鎖場の下の標識では「危険」となっていてそして×印が付いていました。

 それはともかく鎖場。
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 現在は登り切ると正面の岩を左右に巻きますが以前は直登でした。
 てっぺんの岩が不安定になって直登の鎖が外されたのです。
 でもこの岩の上には鎖の基礎があって鎖を支えています。
 好い景色。
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 そして8時15分、駅から1時間25分で伊豆ヶ岳山頂。
 早速久々の儀式。
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 頂上からは東京湾を望めましたが、ただ関東平野はもやに覆われていて、高層ビル群やスカイツリーなどは雲の上に浮かんでるように見えました。
 丸山までけっこう遠く、先を急ぐので10分程の休憩で先を急ぐ。

 正丸峠と伊豆ヶ岳の真ん中ぐらいの小高山山頂。
 昔の地図では大蔵の集落から直接この山への道があるのですが今はいわゆる大蔵山へ行ってしまうようです。
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 この山頂も灌木が伐採されていて双子山方面の展望が好い。
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 さらに歩いて8時55分、伊豆ヶ岳山頂から35分で正丸峠。
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 正丸峠から虚空蔵峠方面へは旧国道299号線から階段を昇る。
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 すると「関東ふれあいの道」の看板あり。
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 まずは陽当たりの良い尾根道を登ります。
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 登り切ると正丸山。峠からは20分程。
 正丸山があって正丸峠だろうからこっちが主なのに(だろうとおもう)周囲は植林帯で展望はない。 
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 ここから登下降を繰り返す尾根歩きになります。
 けっこう下ってまた登って川越山。
 秩父で川越はけっこう嬉しい。
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 しかしここから望む苅場坂方面の遠いこと。
 感じとしては1回下山して別の山に登るような気分。
 とにかく急下降して旧正丸峠。
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 4方向へ標識が嬉しいがさてこれからが自分の足としては未知の領域となる。
 峠まで下りてきたから今度はどどーんと登る。
 そして無名峰を越える。
 石尾根なんかも出てくる。

 行く先にが大きな峰が立ちはだかるが道は登って行きそうで巻いて行く。
 でも決して楽ではない。
 さらに大きな峰を巻く。
 見上げると石尾根のようになっていて巻くのがもったいない。
 まあ「ふれあいの道」だからね。
 こういった尾根道が嬉しい。
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 登山道はこの広々とした尾根を過ぎるとまた急下降。
 そして10時15分、正丸峠から1時間20分程で虚空蔵峠。
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 登下降を繰り返してきたので自動車道路が癪に障る。 
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 ここで一休み。
 川越山付近から付かず離れずのもうひとりの登山者(自分より年齢が上)と言葉を交わす。やはり丸山に行くがダメなら途中で、と言うがまあここまでくれば大丈夫でしょう、ということで先に失礼する。

 「関東ふれあいの道」はいったん舗装道路を歩くとすぐに山道に。
 しかしこの標識がわかりずらくってしばらく舗装道路を歩いてしまった。
 いくらなんでもおかしいと思って戻ったら先ほどに人が山道を登って行くところだった。

 それにしてもこの人、歩きが早い。
 この後、大野峠で休憩しているところまで追いつけなかった。
 そしてここから苅場坂峠までの坂がきついこと。
 オレ、なんで歩いてるんだろう、クルマだったらすぐじゃないか。
 バッカじゃないかい。
 なんて邪念が湧いたりします。
 でも案外と早く、虚空蔵峠から30分ぐらいの10時45分に苅場坂峠との分岐である牛立久保というところに到着。
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 「関東ふれあいの道」はこの苅場坂峠を往復するコースになっている。
 景色が好いので寄らせたいのでしょうね。
 でも自分はクルマで来ているのでスルーして大野峠へ。
 
 ここからは自動車道路に沿った道になって最初は落葉樹林の気持ち良い尾根。
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 ところがこの先には小さな石尾根があったりけっこうな登下降があったりで、7時前から行動を始めて4時間を経ていることもあって、けっこうきつかった。
 クルマで通っているときにどうってことない尾根、というイメージがあったので余計に疲れさせられた。
 11時12分、牛立久保から約30分でカバ岳山頂。
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 といっても唐突に出現したこの標識に戸惑いがないわけではなかった。
 そういえばヤマプラの地図にあったことを思い出した。
 それにしてもカバ岳は樺岳なんだろうけど、カタカナで書いてあるとどうしてもバカ岳と読んでしまいます。

 さらに小さな登り下りがあって11時25分に大野峠着。
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 この峠も自動車道路で、堂平方面への自動車道路の分岐になっています。
 さてここまでくればもう丸山まで指呼の距離。
 川越山付近から後からきて虚空蔵峠から先になった人とここで追いつく。
 まあ休憩していましたからね。

 大野峠から丸山方面に登るとパラグライダーのカタパルトで見晴らしが好い。
 堂平山の大きな山容が横たわっています。
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 さらに登るとまた伐採地に。
 けっこう伐採が進んでいる。
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 この調子で行けば奥武蔵中の展望が良くなるのではないか。
 おそらく40年前の植林がそろそろ「伐り時」で山々はあと数年で40年前のような広い展望になるんじゃなかろうか。

 さらに登ると前方に見覚えのある、懐かしい建物が。
 丸山山頂の展望台です。
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 そして丸山山頂。
 11時55分、正丸駅から5時間10分でした。
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 それにしても丸山山頂の展望台から景色の良かったこと。

 関東平野の向こうに筑波山から始まって、自分が確認した山は男体山、女峰山、奥白根山、赤城山、谷川岳方面、妙義山、上越国境の白い峰々、浅間山、北秩父の山々、二子山、両神山、八ヶ岳、三宝山、甲武信岳、奥秩父の稜線、雲取山、妙法ヶ岳(三峰山)、熊倉山、武甲山、小持山、大持山、伊豆ヶ岳、大岳山、大山、丹沢主脈等々。
 とりあえず武甲山と両神山。
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 大持小持武甲山を撮ったつもりなのに武甲山だけになってしまいました。

 さて芦ヶ久保駅に下ります。
 でも自分の記憶では丸山から芦ヶ久保というのは秩父側を回って行くはずなのに、山頂の指導標では大野峠方面に戻るようになっている。
 これはおかしい。
 地理院地図では行けないことはないものの、遠回りでしかも国道299号線をかなり歩くことになってしまいます。
 それで途中で分岐する道でもあるのかと様子を見に行ったけれどやはり大野峠へ行ってしまうらしい。

 それで自分の記憶にあるとおり秩父側に向かって歩きだすと「迂回路」なんて標識がある。よくわからないけれどそれに沿って遊歩道みたいなのを歩いていたら県民の森センターみたいなところに着いてしまった。
 後から来る人に訊ねたらその人もわからないという。
 それでお互いに地図を見て検討し、こちらだろうという方面に行ったら人がいたのでまた訊ねたら遊歩道をしばらく行くと分岐があるとのこと。
 確かにあったけれど「芦ヶ久保駅方面」ではなくってただの登山道になっていました。どうしても芦ヶ久保駅には大野峠方面を使わせたいようです。
 でもこの「登山道」を歩き始めたら記憶が戻ってきました。
 これこれ、ということで検討した人と別れて芦ヶ久保駅目指してまっしぐら。
 
 山道を出て舗装道路に入って、ひたすら歩いて14時に芦ヶ久保駅着。
 12時35分に頂上を出て、途中で道を検討するなどして15分のロス。
 本当なら13時45分に着いたのにね。

 芦ヶ久保駅は「氷柱」でにぎわっていましたが今年は暖冬で、あまり凍っていないというようなことを地元の人から聞きました。
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 とにかく朝6時50分に正丸を出て伊豆ヶ岳を経由して芦ヶ久保駅14時着。
 行動時間が7時間10分、休憩時間が50分程、ロスが15分、正味の歩程が6時間5分程でした。

 疲れたけれど長丁場をやって満足です。
 一応歩程・・・

 正丸駅~(1時間25分)~伊豆ヶ岳~(30分)~正丸峠~(1時間20分)~虚空蔵峠~(1時間10分)~大野峠~(30分)~丸山~(1時間10分)~芦ヶ久保
合計6時間5分
 
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 本当に暖かい。
 普通に歩いていると汗がにじむぐらい。
 国道1号線を車で通行していら「これじゃ吾妻山公園の菜の花が咲いてるかもね」と家内が。
 言われてなるほどとおもって吾妻山公園の頂上付近を見たら黄色くなっている。
 おお、咲いているではないか。
 確かに吾妻山公園の葉の花は「湘南で一番早い」と二宮町が標榜しているけれど、いくらなんでも早すぎやしないか。
 見ごろは1月中旬から下旬のはず。
 でもとにかく咲いているんだからと吾妻山公園に行ってみました。

 まずは階段を一気に登ります。
 そうすればあとはなだらかな坂道だけ。
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 階段を登り切れば二宮の街と相模湾を望みます。
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 まずはスイセン。
 これもいつも菜の花と同じ頃に咲くのですがそれでも早いでしょう。
 ここよりずっと南の伊豆下田が今水仙祭りなのだから。
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 一輪、二輪ではなくけっこう咲いちゃってます。
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 ツバキ、まあこれも咲いていて不思議はないけれど。
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 ツツジにはビックリです。
 この木だけが大きな花を付けていましたが、他にもちらほらと花を咲かせているツツジの木がありました。
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 マユミ。
 これはどうしても花が咲いているように見えるのですが…今頃咲く花だったけ。
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 ロウバイ。
 これもこの季節ではあるけれど、どうも自分の知っているロウバイではない。
 でもキャプションは「ロウバイ」となっている。 
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 そして菜の花。
 充分に見頃でした。
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 相模湾と菜の花。
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 富士山。
 午前中であればもっと富士山が明瞭だったのだけれどなあ。
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 丹沢の大山と表尾根。
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 そして秋の景色も同居しています。
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 こんなに暖かい陽気だけれど、今週末には寒波がやってくるとか。
 山は寒くなるだろうなあ。
 でも冬はやっぱり寒くないと、ですね。

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