テイザニストもろーの山歩き

山歩き歴50年、今は低山を中心に歩いています。

2015年10月

 6月から月1回訪問している河口湖。
 10月は24日の土曜日に。
 当初はどこか近場で尚且つ紅葉の綺麗な山へ、と物色していたけれど結局河口湖周辺の山へ行くことになりました。
 しかも今週は臀部から太ももの裏側にかけて座骨神経痛のような違和感があって、(自分にとって)あまりハードな山歩きは避けたい気持ちだった。
 そうすると御坂山塊の黒岳往復ぐらいになってしまった。
 御坂トンネル入口からのピストンだから、途中で益々の違和感が生じたら下り来ればいいと思ったからです。

 6時45分に御坂トンネル入口着。
 6時50分にはまずは御坂峠に向けて出発。

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 登山口と思われる道は草ぼうぼうで最初チョッと逡巡する。

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 が道はここしかないので歩き始めると林道のようなしっかりした道になった。
 歩き始めは植林の中の道。

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 やがてジグザグの九十九折れの登り道に。
 地図で見たとき御坂峠に向かう道が鋸の歯のようにギザギザになっていて「こ、これは」だったのですが、まさしく「これ」だったのですね。
 そして「峠道文化の森」の入口に。

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 ここまで「御坂峠へ」という標識がひとつもなかったのですが「峠道」ということはこの道を行けば峠に着くということになります(よね)。

 その先も九十九折れの道は続きます。
 まあここは元々登山道でなくって旅人が利用した道なのだから仕方ないですね。
 でも植林帯を抜けて徐々に紅葉の木々が目立つようになりました。

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 8時8分、駐車場から約1時間15分で御坂峠。

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 ここは前回御坂山から下ってきてとりあえず峠にタッチして戻ったことろで、一応ここまではつながっていて、あのときここまで来ててよかったなとおもう。

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 ここから先は尾根道です。
 峠の反対側から登ってくる人もました。

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 天下茶屋から御坂峠まで、ほとんど景色がなかったので今回も期待していなかったけれど、葉が落ちているので思いの外景色がありました。
 秩父が雲の向こうに浮かんでいたし、振り返れば三ッ峠の姿がけっこう立派です。

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 尾根道を歩いていると眼前に黒岳のけっこう大きな山容が。

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 御坂山同様に黒岳も尾根の突起程度の山で、チョイチョイで着いてしまうだろうなんて予測していたけれど意外にも登りがきつそうです。

 ただ今のところ座骨神経痛のような違和感はそれほどは問題なく、まあ山道だったら大丈夫なんだろうなあ。
 しかも木間から富士山が見えて励まされる。

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 美しい紅葉はシロヤシオだろうか。

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 そして最後の急登。

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 登り切って頂上。
 9時2分、御坂峠から55分、トンネル入口駐車場からは約2時間15分だった。

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 しかしいろいろな情報にあるとおり頂上からは全く展望がない。
 しかしここから5分のところに「展望台」の標識あり。
 尾根を南方向に進んで行くと、おお、正面に富士山、眼下に河口湖が。

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 尾根の向こうは節刀ヶ岳方面だろうか。

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 今日はここまで御坂峠から登ってきた人ひとりだけにしか会っていませんでした。
 しかし展望台には先客がひとり、そしてすぐにふたり組が到着。
 15分休んで9時20分こちらは下山へ。

 御坂峠には頂上から45分程で到着。
 どうも御坂山の方が紅葉が綺麗な気がしてしまいます。

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 となりの家に芝生は青く、隣の山の紅葉は見事なのでしょうか。

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 ただし往路ではまだ陽が充分にあたっていなかった紅葉(黄葉)が今度は陽に輝いていました。

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 九十九折れをどんどん下って11時3分、峠から1時間、山頂から約1時間45分でした。

 往路2時間15分、復路1時間45分、合計で4時間でした。

 さて今日は「用事のついで」に山を登ったので用事のために河口湖へ。
 すると河口湖オルゴールの森周辺が見事な紅葉に。

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 う~む、山の上よりも紅葉が綺麗だと少しがっかりという気がしないでもありません。でもまあ周辺を散歩して紅葉を楽しみました。

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 さあ来週末は秩父へ。
 楽しみな山歩きが待ってます。

 箱根に赴任したときおいしい蕎麦がないことに閉口したものだった。
 最近は箱根の山中にもそれなりの蕎麦を出す店が出来たようであるけれど、10年以上前は要するに神田松屋のようなコストに見合った蕎麦屋がなかったのだ。
 そして看板や店構えにだまされてしまったこともあった。
 さすがに苦情があったのか今はなくなったけれど「手打ち」を謳った店に入ったら全然手打ちじゃなかったことが何回かある。
 「手作り」という店に入ったけれどこれは「手打ち」と間違えた自分が悪かった。
 料理はみんな手作りだもんなあ。
 そんな中見つけたのが小田原城の前にある「田毎」だった。
 ここは外から見ると普通の町の蕎麦屋だったので何も期待してなかった。
 なぜここに入ったのか忘れた。
 しかしおいしかった。
 味には好みがあるけれど自分には神田松屋と同じ系統だと思えた。
 しかもコストパフォーマンスが高い。
 だからやみつきになって「ああ蕎麦が食いたいなあ」となると田毎に行くことになっている。

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 八ヶ岳山麓に住む蕎麦好きの友人も喜んでくれた。
 彼に言わせれば「大体あの辺の蕎麦屋はねえ、確かに好い蕎麦かもしれないが高い。そのうえに量が少ない。3回箸を入れるとなくなってしまう」そうで、彼はそれらを三すくい蕎麦と呼んでいるのだった。
 そこへ行くと田毎は味・量とも申し分ないのだ。
 
 蕎麦に満足して店を出ると小田原城址では「えっさホイおどり」というのが開催されていていやににぎやかだった。

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 しかしこれ、流れている音楽はヒップホップ系「お猿のかご屋だホイサッサ♪」だけれどやってる踊りはいわゆる「よさこい」じゃないかい。

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 目黒に住む友人に「今日はお祭りだから」と連れて行かれた中目黒で行われていたのが「よさこい」だった。山形の仕事をしているときに「最上徳内祭り」に誘われたのだけれどその主力がやっぱり「よさこい」だった。
 こうした「ご当地よさこい」の嚆矢は北海道の「YOSAKOIソーラン祭り」だったとおもう。それがたちまち日本全国に広がるとは。
 ヒップホップ系というのがよかったんだろうなあ。
 阿波踊りもけっこういろんなところでやってるけれど、四国の踊りってえのは普遍性が高いのだろうか。
 
 それにしても今年は紅葉が早いのだろうか。
 小田原城お堀端の桜の木の葉が色付き始めていた。

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 早く山に行っておかないとそっち方面の紅葉が終わってしまうかもしれない。

 もし駐車場まで戻らなくてもいいならば、普通なら大倉尾根に下るとか鍋割山まで縦走するとか、もっと健脚ならこの時間であれば西丹沢とか、まあとにかくこの先に進むのでしょうね。
 実際自分も公共交通機関を使っていたときは、周回コースでもなければ登り口に戻るなんてことはほとんどなかった。
 でもまあとにかく菩提峠まで来た道を戻ります。
 写真の一番奥が大山、その前が三ノ塔です。
 三ノ塔がけっこう遠く見えます。

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 ナナカマドの赤い実が綺麗だ。

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 関東地方の低山に咲く野花。

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 このアザミの親分のような花はなんなのでしょうか。
 8月の富士山御殿場口から宝永山にかけてもたくさん咲いていました。
 外来種なのかな。

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 政次郎の頭。
 戸沢からの登山道で比較的短時間で塔ノ岳まで達することが出来ます。
 しかし戸沢までの林道がけっこうなオフロードで、乗用車で走っていると車体に石がぶつかる音なんかして平穏な気分ではありません。

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 行者岳の手前まで戻ってきました。

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 でもまだ三ノ塔が遠く見えます。

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 11時10分、頂上から1時間40分かかって烏尾山。
 来し方を振り返ります。

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 それから秦野・小田原方面。
 今日は相模湾には霞がかかっていてハッキリとしていませんでした。

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 11時15分、三ノ塔を目指して出発です。
 う~む、あそこを登って行かねばならんのだ。
 今日は大丈夫だろか。

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 ガレ場をガシガシと登って行きます。
 やっぱりキツイ。
 でもけっこうしっかりと足が運べました。

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 そして自分としては意外にも早く、烏尾山から30分、塔ノ岳山頂から2時間15分の11時45分に三ノ塔着。
 後はどんどん下るだけ。
 12時35分、塔ノ岳から3時間5分で菩提峠の駐車場着。
 途中で水の補給や写真撮影などで少し休んでいるから2時間55分ぐらいで頂上から戻ってきたのだろうか。

 往路が3時間10分、復路が2時間55分。

 復路が15分しか縮められなかったのが少し不満かも。
 でもまだお昼なのでこれから帰って昼寝です。

 ところで10日の土曜日に木更津まで仕事で行って、またまたアウトレットに寄ってきました。
 そしたらメルセデス・ベンツのアウトレットがあるじゃないですか。
 ベンツが並んでるんですね。

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 アウトレットでも1500万円!!
 いいなあ~、欲しいよ~、乗りたいよ~。
 これで山行くだ。
 それでボコボコにしちゃうんだろうな~。
 夢のまた夢です。

 山歩きを中断する前に10月上旬に登った山はというと、①福島県の山々、②上越国境の山々、③頚城山塊の山々、④北八ヶ岳、でした。
 再開後は低山しか歩かないのでこうした山々に縁がありませんでした。
 しかし今年はなんと運の好いことにブロ友のこうちさんが北八ヶ岳に誘ってくれて、久しぶりに「秋の山を歩いた~!」という気分にりました。
 さてその次の週は体育の日があって3連休。
 これはどこかへ行きたいところだったけれど土曜・日曜が仕事。
 日曜は雨だったからどっちにしろなんだけれど、いやいやホントに先週北八ヶ岳に行っておいてよかった。
 とはいえ3連休の3日目に晴の予想が出たとなるやはりどこかへ行きたい。
 あれこれ考えたが火曜日にまた仕事というと遠出は避けたい。
 ていうことで菩提峠から塔ノ岳まで丹沢表尾根を往復することにしました。

 この往復は山歩きを再開した2009年に歩き、いやいやこれでどうして自分もまだ歩けるじゃないかと実感したコースです。
 その後腰痛、膝痛、不整脈発作等々があって不調に。そして山歩き再開後の2回目にここを歩いたときには帰路の三ノ塔の登りで、自分よりはるかに年配と思われる女性にあっさり抜かれてしまって「ああもうダメかあ」とおもったものです。
 しかし昨年の暮れにブロ友さんと山を歩いてから何だかモチベーションがあがって、まあそれでも権現岳ではへたばったものの少しずつ回復させてついには先週は8時間も歩いてしまいました。
 それでダメ押しのためにこのコースも歩いておくかと思った次第。

 朝6時前に菩提峠着。
 すでに駐車場には10台ほどの車が駐車されていました。
 途中のやびつ峠の駐車場にも7~8台の車を認めているので中々の人気です。

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 まずは林道を少し歩きます。

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 菩提峠はやびつ峠よりも1.3kmほど表尾根の登山口に近いので15分から20分程かせぐことができます。

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 それにしても三ノ塔の登りがキツイ。
 もう三ノ塔への道は7~8回登っているはずなのにいっこうに慣れることがない。
 いつでもどこよりもキツイなんでだろう。
 でも大山の山体に励まされて頑張る。

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 6時50分にまずは二ノ塔着。
 三ノ塔が立ちはだかるように聳えている。

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 ただ道がかなり整備されていて三ノ塔直下の泥濘の道が今は木道になっている。
 途中の山道も石などで整備されていました。
 登山者への配慮というよりも環境保全が大きな目的なのだろうが土留よりも木道の方がありがたい。それに土留は歩きづらいので登山者は避けて歩いてしまう。そうするとそこの土壌が崩れてしまうのだから意味がないようにおもえます。

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 7時10分、駐車場から1時間10分で三ノ塔着。
 二ノ塔の途中から見えていた富士山。
 昨日冠雪が観測されたばかりです。

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 小屋が修繕されて見た目が綺麗になっています。
 今年は表尾根整備計画実行の年だったのだろうか。

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 一応山頂標を撮影。
 儀式がないのが寂しいけれど、まあクセになってしまったのかもしれない。

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 三ノ塔から望む表尾根と主脈。
 とりあえず今日はこの写真の真ん中の山まで行きます。

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 三ノ塔の下りの道も木道と木の階段で整備されていました。
 さらに「こんなところに!」とおもうような、小さな岩場のところに鎖がかけられてもしていました。

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 三ノ塔から意外と早く25分で烏尾山着。
 先を急いでさっさと通り過ぎます。

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 丹沢の深い谷。
 昔はこうした尾根の登山道に草鞋が落ちてたりしたものです。
 それは措き捨てたものだからいけないことだけど、誰かが沢を登ってきた証でもあったので「お~」などとおもったのでした。

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 駐車場から1時間55分、7時55分に行者岳。
 ここから登山道は岩っぽい尾根になります。

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 ここもすっかり整備されていて真新しい鎖がそこここにかけられています。
 今のところは自分はまだ元気なのでこうした鎖が却って邪魔なような気がします。
 がそのうちありがたくすがるようになるのかな

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 狭い尾根も手すりや鎖で仕切ってあります。
 確かにここでバランスを崩すと滑落する恐れはありますが…

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 途中の小ピークから望む表尾根。
 この写真の左端の山が今日の行き先です。

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 行者岳から40分、けっこう時間がかかって8時35分に新大日。

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 さらに10分程で木ノ又大日。

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 で、いよいよ塔ノ岳の登りです。
 頂上付近に紅葉が認められました。

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 ガツガツ登って9時15分、駐車場から3時間15分で塔ノ岳頂上。
 途中は水の補給と写真撮影程度しか立ち止まっていないので、それを5分だとすると3時間10分で頂上まで来ることができました。

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 冠雪した富士山をまたまた撮影。
 ただ少し雲が出てきました。

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 自分にとっては富士山の冠雪よりも南アルプスの3000m峰の冠雪の方が感慨があって、それらは三ノ塔では見えていたのにここでは雲に隠れていました。
 わずかに北岳と間ノ岳が見えているのが嬉しかった。
  
 そして丹沢山と蛭ヶ岳。立派な山だ。
 まだまだ時間が早いので行ってしまえば行ってしまえる距離だし、うまく行けばこのところの自分の足でも西丹沢まで行ってしまえそうだ。
 もちろん駐車場に戻らなくてならないし、もし車じゃなくってもリスクが大きすぎますね。

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 鍋割山方面…少し紅葉。

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 日の出山荘は完全に解体されて残骸が残っていました。
 長らく封鎖されていたものの、でもこの小屋はけっこう目印になったものだった。

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 頂上では軽い食事をして15分間の休憩。
 さて9時半、三ノ塔に向けて出発します。
 
 ②「帰路」に続きます。

 北八の天狗岳は42年前、自分が初めて登山の対象として登った山である。
 その日は雨もよいの天気で山は霧に包まれて、遠くの景色なんて何もなかったけれど流れる霧とそこに見え隠れする岩と這松そして池が神秘的でありそんな山に魅了されてしまったのだった。つまり天狗岳から自分の登山歴が始まっているのである。
 その後積雪期に2回天狗岳に登ったけれどいずれも好天ではなかった。
 それならば30年ぶりに天狗岳でも登ってみるかあとおもっていたらブロ友のこうちさんから天狗岳へのお誘い。
 しかも麦草峠からの往復だという。
 この地域へももう25年入っていない。
 ここまで北八ヶ岳を最後に歩いたのが白駒池から山中・にゅう岳だった。
 こうちさんの提案は願ったりかなったりのコース。
 ただガイドブックによると往路が約4時間、帰路が約3時間、合計7時間を、フィジカルに強いこうちさんに付いていけるかが不安だった。
 しかし「天狗岳」の魅力が勝ってホイホイと返事として、10月3日の早朝に麦草峠駐車場に集合。10月3日は「登山の日」なのだそうだ。
 ここでこうちさんのブロ友さんであるTanmaさんを紹介される。
 見るからの好青年でバリバリ歩きそうな人である。
 益々不安になるが2100mから2600mに登るだけだからなんとかなるべえだ。
 
 このコースの詳細は同行のこうちさん、tanmaさんのブログに詳しく画像も美しいです。コースの参考ならこちらへどうぞ。

           紅葉の北八ヶ岳を歩く 麦草峠-天狗岳 其の2 2015.10.3
           紅葉の北八ヶ岳を歩く 麦草峠-天狗岳 其の3 2015.10.3


 さてさて一行は6時10分頃に駐車場を出発。
 すぐに麦草ヒュッテの前を通る。

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 利用したことはないが何回か前を通っているので懐かしい。
 振り返ると茶臼山が鎮座している。
 この景色でもう気分が上がってしまう。

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 まずは丸山に登る。
 北八ヶ岳らしい苔むした岩と針葉樹の道を登る。
 これまでいろいろな低山で苔の岩を見ては北八ヶ岳を思い出していたがやはり本家は違う。苔の量とかその広がりとかがさすがだ。
 駐車場から約1時間程で頂上着。
 景色はない。

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 ここから20分下って高見石小屋に。
 見た感じでは25年前と変わっていないようだ。

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 しかし記憶というのはホントにあやふやで、高見石の頂上が小屋の信州側にあったとおもっていたのに甲州側だった。
 とにかく石の積み重なった高見石の頂上へ(撮影はこうちさん)。

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 そこからの景色の素晴らしかったこと。
 紅葉に囲まれた白駒池の向こうは一面の雲海。

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 雲海には浅間山を始めとして西上州、日光、秩父の山々が浮かんでいる。
 荒船山がホントに空母のようだった。

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 振り向くと遠くに中央アルプスが見えたがしかし森に囲まれた小屋の赤い屋根も魅力的だ。屋根の天窓から星空が見えるらしい。

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 もうこれで充分に満足できちゃって、ここから戻っちゃってもいいやぐらいの気分になってしまったが景色を堪能した後中山を目指して出発。
 これも北八ヶ岳らしい大石の道を登って行く。

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 高見石小屋から1時間弱で中山展望台着。

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 とにかく今日は反則級の好天で中部山岳の山々が全て見え、頚城山塊から後立山、槍穂、乗鞍、御岳、中央アルプスまでの連なりが一望なのだ。
 特に自分の気分を盛り上げるのが槍穂と「大切れっ戸」だ。

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 しかし風が強い。
 風力はどうてことはないが寒い。
 先を急いで出発。
 途中の森の中に中山の頂上が。

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 にゅう岳との分岐を過ぎて山中峠の手前で景色が広がる。
 眼下には紅葉。

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 そして行く手にこれから向かう本日の白眉である天狗岳。
 25年ぶりの出会いなのだがこういった形だったけだ。
 記憶がどんどん消えてゆく。
 むしろ西天狗の方に憶えがあったりする。

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 山中山頂から25分程、9時10分頃に山中峠着。
 ここでこうちさんの提案で15分程休憩。
 食料を摂ることに。

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 9時25分峠を東天狗岳に向けて出発。
 大きな石の上を登って行く(撮影はこうちさん)。

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 振り返れば北八ヶ岳が一望だ。

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 ずんずん登って東天狗岳の直下。
 この大きな岩は下を巻いて行く。

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 そして10時23分、山中峠から約1時間で30年ぶりの東天狗岳。
 普段はあまり自分が入る写真は撮らないが今日は特別な感慨があるので撮影してもらう。

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 頂上からの景色は言うまでもない。
 硫黄岳の爆裂口が指呼の間にあり、そして南八ヶ岳の峰々が聳えていて…
 凄すぎて表現が難しい。
 自分の歩いた根石岳や硫黄岳の登り道が見えて嬉しい。
 最後に来た時はここから先の縦走路が雪とガスとの乳白色の中だった。

 東天狗からいったん下って西天狗岳へ。
 西天狗はなだらかな山容だがこちらの方がやや高い。
 
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 ここでも積極的に撮影してもらう。

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 東から西へ移ると南八ヶ岳の峰々がさらによく見えてくる。

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 中部山岳はここで南アルプスも加わってもう言うことなし。
 この頂上で昼食。
 ここで30分ぐらい休んだのだろうか。
 東天狗に向かって出発。

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 東天狗の直下からどんどん下る。
 しかし麦草峠ははるか向うだ。
 にゅう岳を経由してたどり着けるのか不安にもなる。

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 しかし稲子湯方面の紅葉が綺麗なのが嬉しい。
 西天狗岳から約2時間程でにゅう岳が間近になる。
 これもまたあんな形だったけだ。
 ここには25年前山は初心者たちを連れてきて、頂上で「わーい」なんてやった思い出はあるが形までは憶えていなかった。

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 そしてにゅう岳の直下。

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 13時30分頂上。
 頂上にはそれを示す標柱等がないのでとりあえず三角点で記念撮影。
 今日はどこの頂上も風が強かったけれど天狗岳よりも300mも低いこの頂上もそこそこの風だった。

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 ところでこの山を自分はずっと「にゅう岳」と憶えていたのだけれど、どうも岳は要らないようである。そして表記もアルパイン・ガイドも山と高原地図も「ニュウ」とカタカナ表記である。
 この「ニュウ」の意味が話題になり、Tanmaさんは単純に「乳(にゅう)」だとおもっていたそうだ。
 アルパイン・ガイドにはニュウとは「刈った稲を束ねて山形に積んだもの」とある。さらに自分はこの地名について考察したエッセイを読んだことがあってそれには「稲生」という感じ表記があって(たような気がする)、それで稲子湯や稲子岳と関係あるのかなとおもっていたほどである。
 今回それをまた確認しようとおもって本をひっぱり出してきたのだが、今自分の持っている本ではそのエッセイを見つけることができなかった。
 山から遠ざかったときに処分した本の中にあったのかもしれない。
 ところでニュウは稲を積んだものということだけれど、その形がそもそも乳なのかもしれずTanmaさんの考察もあながち間違いではないかもしれない。

 ニュウからはもう白駒池に下るだけである。
 どんどん下って行くとまた苔の石が広がる。
 ミヤマコケグサというらしい。

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 みずたまりばかりの悪い道を通り、湿原を抜けて白駒池に。
 池の周囲は綺麗に紅葉していた。

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 14時55分に白駒山荘。
 完全に新しくなっていた(隣に旧小屋あり)。

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 ここら辺はもう登山者でなくって自動車の観光客の世界だった。
 もう疲れてて駐車場まで山道を行かずに車道を歩く。
 15時20分麦草峠。

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 駐車場はまだ先だがやれやれである。
 6時過ぎに出発して15時20分ということは9時間10分の行動時間。
 休憩時間を除いても8時間近く歩いたことになる。
 これも25年か30年ぶりである。
 とても疲れたがこれがまた心地よかったりする。
 なんだかまたこんな時間を歩きたいともおもってしまった。

 朝合流した双葉SAまでこうちさんに送ってもらい、それから自分で車を運転して19時半の帰宅。ビールのうまかったことうまかったこと。
 こうちさん、Tanmaさん本当にありがとう。

 麦草峠 → 丸山 → 中山 → 中山峠 → 東天狗岳 → 西天狗岳 → ニュウ → 白駒池 → 麦草峠 行動時間約9時間10分(休憩を含む)

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