山歩きを予定していたのに雨だった。
最近はただただ山の中を歩きたいというだけの気持ちなので、未知の山に行くことなんてほとんどない。
毎度毎度同じところへ思い立ったら行くような形で、今週末は晴れそうだから山でも歩きに行ってくっかあてな気持ちで、だから雨の中を歩くこともないし、大体装備だってもし事故でも起したら本多勝一に散々叩かれそうな軽いものである。
でも、今回は低山とはいえ初めての山に行こうと思っていた。
それも縦走を目論んでいたので、コースタイムを調べ、電車の時刻表も調べ、一応エスケープ・ルートなんかも確認しておいたのだが、あらま、狙い透かしたかのように雨になってしまった。
まったく・・・計画しただけで雨かいなという気分になってしまう。
それにしても自分の山歩きというのはよくも雨(雪も)に降られたもんだなあ。
東北の山なんて(といっても福島・山形だけれど)満足に晴れたのは会津駒ケ岳だけだ。
複数回登っても晴れてくれなかった山(燧ケ岳、吾妻連峰)もある。
大体初めて登った山が雨だった。
北八ヶ岳の天狗岳だったけれど、でも雨でな~んにも展望が利かなくとも、山ってなんて素敵なところだろうと思ってしまったのだ。
それで山を司る神様が「そうかそうか、それならこれからどんどん雨を降らせてやろう」なんて気を利かせてくれたんだろうか。
秩父の山を好んでいたけれど、それでも雲取山も1回目は雨だった。
武甲山では激しい雷雨にあったことがある。
黒部方面もあまり好い思い出がない。
薬師岳なんてテントが水浸しになるほど雨にやられた。
剣は雨で断念。もっとも翌年自分が参加しなかった再戦でも大雨で敗退しているから、これは自分ばかりのせいではなさそうだ。
おお、そうだ、仲間にもうひとり雨男がいて、彼と組んだ山は全滅だった。
後立山とか北穂から槍の大キレットとか・・・あ、甲斐駒・仙丈もだった。
まだあるけれど、まあいいか。
そういえば彼とはサッカーのトヨタカップなんかも見に行ったけれど、そこでも雨に降られたし大雪に降られたこともあったなあ。
なんでこんなに雨ばかりだったかというと、ひとつにはグループだったということもあるだろう。
山行計画立てて、団体での食計を立てて、休暇もとって、それで雨だから中止ということは出来なかったのだ。
それに何日か山に入れば雨が降るのは当たり前でしょ、という認識だったから天気予報が雨でもそれほど悲観もしなかったのだ。
つらい雨の山登りだったけれど、ガスで視界のなくなった登山道に雨音と靴音だけが響くあのときが、今となっては懐かしくおもうときもある。
あ、そんなこと書いてるとまた叶えられてしまうかもしれない。
そうそう、亡き親友と組んだ山はけっこう晴れたぞ。
穂高連峰、槍ヶ岳、奥黒部、それから最後に行った悪沢・赤石なんか4日間ドピーカンだった。
もちろん僕や前者の威力で雨のときもあったけれど、彼は晴れ男だったんだなあ。
さて、計画している低山縦走だけれど、今度行けるとしたら11月上旬の連休のいずれかの日だ。
と予定しているとまた雨に狙われる恐れがある。
それに11月2日はナビスコカップの決勝戦、浦和‐柏の日なのだ。
チケット完売だから見に行くわけではないけれど、僕が山行を計画すると雨の恐れがある。
決勝戦はやっぱり晴天の下でやって欲しいから、山へ行くのなら11月の中旬過ぎ、関東の低山にも紅葉が降りてきた頃にした方がいいだろう。
もうこの時期なら天候も安定しているに違いない。