テイザニストもろーの山歩き

山歩き歴50年、今は低山を中心に歩いています。

2012年05月

5月21日 
 金環日食は是非見たかった。
 仕事の関係で金環の時間には東京駅付近にいることがわかったので、皇居前広場で見ることにした。
 6時半に行くと、すで日食用グラスで空を見上げている人たちがいた。
 
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 薄日が差したり、黒い雲が空を蔽ったりのヤキモキさせる空の様子だったけれど、雲間から見る太陽は部分日食が始まっていた。
 テキトーにカメラを向けてシャッターを押したら、雲を透かして三日月のような部分日食の太陽が写っていた。
 
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 金環の時間は雲とその隙間と入り組んでハラハラだったけれど、金環の瞬間はわからなかったものの、雲間からはっきりと金環を見ることができた。
 しかも薄い雲がかかると裸眼でもその太陽の輪を見ることが出来た。
 カメラを向けたがこれは写らなかった。
 
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 金環が終って東京駅へと向かったら、皇居前広場はもちろん、丸の内も日食観察の人がたくさんいた。
 
5月23日
 福島市から飯舘村を通って南相馬に行った。
 飯舘村は人通りもクルマのとおりもなく、住居があっても人は住んでおらず、パトロールのクルマだけが動いていた。SFのような世界。
 田畑は耕作されておらず、緑が生い茂っているのでなんだか綺麗な草原のようだった。
 緑に覆われた美しい山々は、今まさに山菜の季節に違いない。
 いろいろな恵を与えてくれる大地が泣いているようだった。
 
 夜、日本代表戦を見る。
 アゼルバイジャンに2-0.
 得点数は不満が残るものの、しかし久しぶりに日本の組織だった攻撃を見ることが出来た。やはり本田がいると心強い。
 
5月24日
 宮城県の山元町へ行く。
 東日本大震災の津波の被災地だ。
 坂元駅に行ったがそれは駅の残骸だった。
 ホームからは瓦礫の山が見えた。
 
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 駅前にも商店街があったはずだがその痕跡を探すのも難しかった。
 
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 トイレだけが残っていた。
 
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5月26日
 風邪を引いてしまって寝ていた。
 浦和は終了間際に得点して1-0にしたのに、なんとロスタイムに同点にされてしまった。アウェイで勝点1は悪くはないけれど、後味の悪い終り方になってしまった。
 今後に影響しなければいいのだけれど・・・

 山歩きに行きたいのだけれど、疲れていて体調も今ひとつだし、時間もないし、行こうとおもっていた日は雨だし、で山の本でも読んで過ごすことに。
 ただ10何年か前に、ちょっと精神に異常をきたして、仕事関係以外の書籍を大量に処分してしまった。
 山関係の本などは、当時山にも行かなくなっていたこともあり、処分の大きな対象になってしまった。
 それで現在残っているのは「弾圧」を逃れ、潜伏し生き残った数少ない(僕の書庫においてはだけど)山の本である。
 
 その中でも浦松佐美太郎著「たった一人の山」は、僕に山登りを始めさせるきっかけになった本である。
 この本には浦松の山登りに関する文章が数編収録されていて、書名はその中のひとつの作品からとられたものだ。
 
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 ウェッターホルン登頂の記述を始めとしスイスの山々を中心に編集されている同書だが、僕が好きなのはスイスの山々の話ではなくって、日本の「穂高・徳沢・梓川」である。そしてこの文章を読んだのはこの本からではなく、高校のときの教科書からだった。
 浦松の記述と、そして芥川の「河童」との影響で上高地に憧れ、それで山に行ってみようということになったのだけれど、しかしこれらの記述は少し古すぎて、描かれている上高地や穂高は太平洋戦争以前のものであって、僕が訪れた時のそれらはどうも想像とは違ったものだった。
 
 それでも山に誘ってくれた浦松佐美太郎には多いに感謝し、文庫として新刊となったとに、いつでも手元にあるようにと即座に購入したのである。
 そしてこの中には黎明期の登山家でありクライマーであった浦松の、山に対する考え方の記述もあり「山のあぶなさ」では「指導票を眺めて鎖につかまって、石段を登ってゆけば登山が出来、それでいけなけければ電話のやっかりになるとすれば、登山はお山見物である」と書いている。
 これを読んで僕はなるほど、今の北アルプスなんて「お山見物」のようなものなんだ、と思い知らされたのだった。
 けれども一応テント等重い荷物も背負って、何日間も山に入って、登って下って雨に打たれて苦しい思いもするのだから、「お山見物」でもあるまい、氏の定義では「登山」にならないかもしれないが、せめて「山歩き」ぐらいのことは言ってもいいのではないかとも思ったものである。
 
 そして後年、僕が仕事でスイスに行くようになってから、仕事には関係ない観光地であるグリンデルワルドにも足を延ばし、浦松が「登山家としていくつかの業績を残したウェッターホルン」を飽かずに眺めたのだった。
 普通グリンデルワルドといえば1にアイガー、2にユングフラウなのだろうけれど、僕の場合は1にウェッターホルンなのであった。
 
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 ところで書名になっている「たった一人の山」であるが、これは別に一人登山を楽しんでいるわけでも礼賛しているわけでもない。仲間がいないと山登りもつまらんなあ、という内容の文章だ。
 収録作品は以下のとおり。
 
 たった一人の山
 頂上へ
 マッターホルンの麓
 ドロミテの山旅
 登山三昧
 岩登りの味
 山と氷斧
 山靴
 情熱
 雪
 非情の世界
 銀線を描く
 冬の山々
 四月の山手帖から
 燕岳
 山三題
 山の雨
 穂高・徳沢・梓川
 山道
 富士山
 山のあぶなさ

 周期的に天気が変わる春や秋は、毎週同じ曜日が雨になることが少なくない。
 今年はJ1の試合のある土曜日がほとんど雨で、浦和はホームの3試合がここまで全て雨だ。
 今日5月3日、浦和のホーム、埼玉スタジアム2002で横浜Fマリノス戦があるが、土曜日を外した木曜日だというのに朝から大雨が降っている。
 試合の始まるのは午後7時だから、それまでにはやむだろうとおもっていたのだけれど、天気予想を見ていたらどうもその頃もまだ雨が降っているようなのだ。
 僕は残念ながらスタジアムに足を運べないのだけれど、親しくしているもう70歳を越えた大先輩は、これまで今年の浦和のリーグホーム3試合全てスタジアムに出かけていて、今日の試合も楽しみにしていたものだ。
 それがこの雨・・・ああ、なんとか試合の始まる前に雨がやんでくれないだろうか。
 できれば夕方にはやんで欲しい。
 どうか大先輩が快適に今日の浦和のホームゲームを楽しめますように。
 
 この雨、浦和ばかりでなく、Jリーグの試合の入場者数に影響を与えてしまっているだろう。川崎などは今日は大雨の中での試合になるかもしれない。
 ゲームとしては、雨の日は雨の日なりに楽しめるが、観客は濡れずに快適に観戦できる環境を、日本も早く整えて欲しいものだ。
 
 そして、先の3連休も仕事だった僕は、2日か3日には山を歩こうとおもっていた。
 特に今日3日は仕事の疲れも取れて、そして山で疲れても仕事するまで3日間の余裕があるし、山歩きするなら絶対に今日だった。
 雨の予想が出ていたけれど、低気圧の通過が予想より早まって好天になることを期待していた。
 が期待空しく・・・
 今日は急ぐ仕事もないし、雨の1日読書でもして過ごそうかな。

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