こんなことを言うと、顰蹙ものかもしれませんが今日本は戦争をしています。
敵は「震災」です。
そのために10万人の軍隊(自衛隊)を投入し、外人部隊(海外救援隊)も志願兵部隊(ボランティア)も動員されています。輜重隊も医療隊も、そして工作隊も揃っています。
どうしようもない士官揃いながら、多数の核弾頭ミサイルからの防衛最前線を戦っている部隊もあります。
それなのにそれなのに、一体誰が総司令官なのでしょうか。
指揮系統ってどうなっているのでしょうか。
これだけの兵員が展開しているのに、誰が作戦を立てて誰が指揮しているのか、全然見えていません。
なんだか小隊レベルでてんでんバラバラに動いているように思えます。
未曾有の国難にある、と言われるにはわりには何だか軽い。
こんなときに必要なのは、武田信玄とか上杉謙信とか徳側家康とか、全知全能を持って戦を指揮できる能力を持つ「独裁者」であり、それでいながら領民を愛しむ統治力です。
一時的措置ではあるものの、強い意志を持って指導力を発揮する総司令官が必要です。
文民統制である日本において、それは誰なのか自ずと知れようものでしょう。
平時にそんな権力を持たれたらたまったのではありませんが、そして個人の野望からそんなことが始まってもいけません。 が、しかし・・・今は「震災」という敵から、住民をあるいは国民を解放しなければならない。
総大将がその器にないのなら、幕僚を活かさなければなりません。
方法論はとにかくも、今、私たちが戦闘状態にある、戦争をしている、勝つためには作戦を立てて遂行して行かねばならない。
もちろん、このご時世に家康や信玄を期待すべくもありません。
しかし・・・そういった認識が為政者に必要なのではないでしょうか。