初めての単独テント泊縦走が燕岳・大天井岳・常念岳・蝶ヶ岳だった。
40数年前のことで中房温泉から入って長塀山を経て上高地に出た。
その記念すべき山のどれかを再訪したいとおもっていた。
燕岳が大きな候補だった。
でもえらい混雑(特に駐車場が)だということで尻込みした。
そしたら蝶ヶ岳も日帰りできることを山友のTanmaさんから教えられた。
ここも人気で前日から駐車場へ入らないとスペースが確保できないとは言われた。
でも燕岳ほどではないらしい。
そして蝶ヶ岳の魅力は目の前に穂高連峰がどど~んと横たわっていることだ。

本来は2018年の8月下旬に実行されるはずだった。
ところが雨で中止になってしまった。
そして今年の7月13日に決行されたのだが何と僕は用事で参加できなかった!

う~む、なんとも悔しいではないか。
もう仕方ない単独でも登ろうと決意した。
そしたら心優しきひらさんが行ったばかりの蝶ヶ岳に付き合ってくださるという。
やれうれしやと7月27日がその日と決まった。
ところがなんと台風がやってきてこれも中止。
そして今度こその8月3日、ついにその日がやってきたのだった。
ごいっしょしてくださったのは7月13日に登ったばかりの方々。
ひらさん、レンレンさん、Tanmaさん。
僕も含めて4名で蝶ヶ岳へ!

5時06分に三股口駐車場を出発。
北アルプスの一角に登るというだけでテンションが上がってしまう。
2度めの蝶ヶ岳だけどここから登るのは初めてなのだった。

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最初は林道を歩いて次に本格的な登り口。
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吊り橋などあるがこれを苦手な僕でも全然なんてことない。
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力水という相撲用語の名が付いた勇ましい湧き水。
名前に反してとても優しい水だった。
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山だから当たり前だがひたすら登りだ。
でも稜線が見えるとやはり頑張れる。
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でもやっぱりまた登りだ。
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急傾斜の木の階段が続く。
金時山の足柄側みたいだが疲れた脚にはきつい。
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途中でひらさんの足が攣る。
5時45分力水→7時5分豆うち平→9時第二ベンチ→9時45分最終ベンチ。
4時間45分も登り続けて、最終ベンチを出発すると稜線がどんどん近づいてくる。
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やがて森林限界でに出てお花畑。
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次に這松帯、いいねいいね。
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そして10時25分蝶ヶ岳稜線に到着。
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先頭のTanmaさん、次のレンレンさん、僕、そしてひらさんと
それぞれの距離が離れてしまったが全員到着。
まずは40数年ぶりに来た証の記念撮影。
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穂高連峰を眺めての休憩。
残念ながら3000m以上の雲がどうしても取れなかった。
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2600m稜線上のテント場。
松本平から雲が上がっている。
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お~花畑で昼寝をす~れば蝶々が飛んできてキズをする♬
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お花畑じゃないけど蝶(ヶ岳)ではある。
1時間程休んでひらさんの提案で長塀山方面にある「妖精の池」を訪ねる。
その前に山頂にて記念撮影。
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さて「妖精の池」だが長塀山を経て上高地に下っているのだから通っているはずだ。
しかし全く記憶がない。
40数年前のことだから仕方ないけど蝶ヶ岳もあまり憶えていない。
ただ憶えているのは常念から1度下って蝶へまた登るときにへばってしまったことだ。
そしてやれ頂上かとおもったらまだ先があったこと。
それから山と渓谷では随分とロマンチックな尾根のような記述があったけど、
埃っぽく感じたような記憶がある。
単独縦走も3日目になって疲れたんだろうな。
ただ穂高連峰の雄大さは忘れない。

山頂から俯瞰する尾根。
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妖精の池方面からの蝶の尾根、いいねいいね。
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この妖精の池に行く途中に思いがけずもお花畑があった。
ハクサンイチゲが沢山咲いていた。
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チングルマ。
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コイワカガミ(だっけ)
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そしてクロユリまで!
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ただ「妖精の池」はう~ん、名前とはうらはらな・・・
でも雪解けのころはとってもいいのかもしれない。
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再び蝶ヶ岳に戻ります。
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振り返ると焼岳。
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稜線に戻ると気持ち穂高方面に雲が取れているような。
涸沢カール、泣ける。
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大キレット。
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そしてやっぱり常念岳は頼もしい。
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松本平安曇野。
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蝶ヶ岳ヒュッテで30分ほど休憩してから13時下山開始。
あまり行く人がいないだろう大滝山。
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好い山容だけど不遇だ。
そして再訪したい~っ、常念岳!
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「一の沢から日帰りできますよ」
またTanmaさんから魅力的な情報がもたらされる。
う~む。

がんがん下る。
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力水まで戻ってきて冷たい水で蘇生?
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そのときTanmaさんから「おこじょ、」の声。
ひらさん撮影(トリミング)
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その後も下って16時5分、三股口駐車場着。
11時間も行動しても長野隊のこの余裕。
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今日の花はあり過ぎてどれをアップしていいのやら。
とにかく乱打します。
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Tanmaさんの写真ももうたくさんあってどれをどうしてやらなのでほんの少し。
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40年ぶりの蝶ヶ岳凄く良かった、良過ぎた。
北アルプスはやっぱり好い。
最初に高山を経験したのは北八の天狗岳。
あの後、妙に高揚してしまって「山だ山だ山行きてえよ~」になったけど
今回もしばらくはその高揚感に包まれたのでした。
それが長く続かないのはやはり歳でしょうね。
常念岳に行けるだろうか。