テイザニストもろーの山歩き

山歩き歴50年、今は低山を中心に歩いています。

しばらく体調が万全でなくって11月4日以来山歩きが出来なかった。
陰性だったが先月に続いて新型コロナとインフルエンザの検査を受けた。
もうこれからはずっとこんな状態が続くんだろうかと弱気にもなった。
でもようやっと回復してよし山を歩くべえとなった。
けれども飛び石連休の初日。
神奈川県外へ行くのにはそれなりの道路の混雑を覚悟しなければならないだろう。
奥多摩方面へ行ってみたかったがそれは断念。
で県内はというと丹沢か箱根になる(陣馬山なども県内だが)。
で白羽の矢が立ったのが大雄山最乗寺から明神ヶ岳。
山の紅葉は遅いかも知れないが最乗寺は紅葉しているだろう。
そしてうまくすれば明神ヶ岳の紅葉も楽しめるのではないか。
昨年シロヤシオの葉っぱが真っ赤に紅葉することを知ったが明神ヶ岳はヤマツツジが沢山咲く山だ。
生垣などのドウダンツツジも真っ赤になる。
調べるとヤマツツジも紅葉するのだそうな。
それを期待してツツジロードを登ったがやはり遅かった。
最乗寺奥の院から登る道はすでに紅葉は終わっていた。
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山の上は冬枯れの景色だった。
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最乗寺駐車場出発は7時45分。
まずは本堂にお参り。
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奥の院へのこの階段がこのコースの最大の難所。
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ツツジロードの紅葉は終わっていたがこのぐらいの景色はあちらこちらで楽しめた。
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そしてとても静かだった。
明神ヶ岳の尾根に出るまで人に会わなかった。
怖いほどに立派で大きな角を持った鹿さんには出会った。

10時に明神ヶ岳の尾根に出た。
そのとき富士山は見えていたものの雲が纏わりついていた。
それで焦って富士山が好く見える尾根北まで移動。
富士山を撮影。
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この撮影場所にはひらさん、nobuさん、tanmaさんと登ったときの思い出がある。

山頂には10時10分着。
富士山はどんどん雲に覆われつつあった。
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大涌谷にも雲がかかっていた。
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山頂には多くの人がいたが金時山の比ではない。
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今日あたり金時山は沢山の人でいっぱいだったろう。
その山頂から2時間30分のこの山頂は十数人なのだった。

山頂は寒くってダウンジャケットを着用するひともいたが下界は気温が高いのだろう。
相模湾の海岸線もぼやけていた。
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さて下山路は神明水コースを採る。
このコースは神明水を中心に楓があるのでそれなりに紅葉が楽しめるだろう。
下り始めはツツジロード同様冬枯れの景色だったが防火帯に入り神明水が近づくと紅葉が出現。
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後は楓の紅葉が次々と。
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大山はやはり大きな山だった。
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紅葉はまだ続いた。
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最乗寺に着いたのは12時10分。
約4時間30分の山歩き。
今の自分にはちょうど良い時間だった。

さてでは最乗寺の紅葉はというとこれが自分の感想としては最盛期だった。
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これほど紅葉が楽しめたのならば山になんて登らなくとも…。
なんだけれどもやっぱり山を歩くのは気持ちが好い。
富士山の景色とある程度の紅葉も楽しめた。
今年の秋を締めくくる好い山歩きだった。

10月はずっと気温が高かったので全然紅葉という気分ではなかった。
テレビでは11月になっても日光の紅葉を盛んに報じていた。
なので関東南部なんて紅葉はまだ全然早いだろうとおもっていた。
でも昨年の記録を見たら赤城山の紅葉登山が10月16日だった。
檜洞丸が見事に紅葉していたのも10月下旬だった。
さらに11月6日に鍋割山に登ったら紅葉がほぼ終わっていた。
だから少し焦った。
山梨県の山中湖や河口湖周辺の山々ももう見頃なのではないか。
なのでその周辺の山へ行ってみようかと考えた。
がしかし秋の3連休の真っただ中。
神奈川県から外に出ると大変な渋滞にはまっちゃうんじゃなかろうか。
実際3日の道路情報では圏央道が10数kmの渋滞だった。
なのでもしかしたら早いのかもしれないけれど鍋割山稜を歩いてみることにした。
出発地点はいつものとおり表丹沢県民の森駐車場。
6時半に到着したらもう駐車場は満車だったので路駐する。
6時45分発。
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林道の木々はまだ青々としていた。
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小丸尾根を登る。
以前は訓練所尾根と呼ばれていたが現在は山岳訓練所の建物も撤去されて跡形もない。
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この標識がけっこうつらい。
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そして暑い。
熱中症なんて言葉が浮かぶぐらい。
でも風が吹くと今度は冷たくて低体温症なんて言葉が浮かぶ。

が上に行くにしたがって紅葉が出現。
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小丸尾根を登り切ったのが9時26分。
まずは富士山。
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海は気温が高いせいかもやってはっきりしていなかった。
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鍋割山稜。
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15分もしないで大丸。
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大丸付近の紅葉がなかなか好い。
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大丸で引き返す予定だったが紅葉につられて塔ノ岳方面に向かってしまう。
大丸の下まで来たらもう塔ノ岳まで30分ぐらいだ。
でも今日は体調も万全ではないしそもそも最初からその気はないので小丸・鍋割方面へ引き返す。
海を見ながらのこの尾根が好きだが今日は海はどんより。
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小丸着10時11分
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この下のベンチでしばし休憩。
鍋割山の山頂は混んでいて休む場所もないのでここが素晴らしく良い。
パンを食べた後に鍋割山に向かう。
すると尾根の紅葉と富士山の景色が次々と。
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リンドウの花もあちこちに。
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鍋割尾根の紅葉。
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鍋割山着10時50分。
案の定の多くの登山客。
多くの人たちがうつむいてうどんを食っていた。
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富士山。
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うどんに並ぶ列はこのときは少なかったけどさあ並ぼうぜと待機していた人はけっこういた。
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さっさと下山。
後沢乗越より下はまだ全然紅葉には程遠い感じ。
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気温が高いからどうかすると初夏の感じもしないではない。
駐車場には12時45分着。
紅葉には早くはあったかもしれない。
まあ自分としてはまずまずの紅葉で好かった。
どんぴしゃりはなかなか難しい。

ところで今日あたりは路駐車でいっぱいだろうなあと思って下りてきたが意外にも少ない。
自分の車も含めて路駐車は7台ぐらいだった。
ハイシーズンの今頃は林道のかなり下まで埋まっているのにどうしたことだろう。
それは車で林道を下って行ってわかった。
表丹沢県民の森への入り口とされる分岐がパイロンとフェンスで半分塞がれていたのだ。
そしてフェンスには大きく駐停車禁止の標識がふたつ掲げられて…
自分が来た時間にはなかった。
おそらく朝早い時間は駐車場利用者のために開けてあってその後に塞ぐのだろう。
これは困った。
ただでさえ駐車場が狭いのにさらに路駐禁止になったらもう行けなくなってしまう。
もっとも路駐車の中には酷い停め方をする者もいる。
実際自分は道を塞いだ車で帰れなくなったことがある。
なので同じように困った人たちと協力して路肩を崩して通行したのだった。
きっとそんなことがさらにあったのだろう。
だから林業関係者などが路駐禁止にしちまえとなるのはわからないでもない。
でも登山者としては困ったことになった。
日曜日なら解放してくれるのだろうか。

富士山が本格的に冠雪した。
ここ数日の気温の低さで草紅葉も進んでいるだろう。
富士山の白い峰と山腹の草紅葉とを楽しめるに違いない。
それで10月21日土曜日に富士山御殿場口を目指した。
二ツ塚から御殿庭上、そして第2火口淵まで行って火口内の草紅葉を見るプランだ。
二ツ塚からは二ツ塚上と宝永山と雪の富士山との三段の景色がある。
富士山中腹には草紅葉。
それから御殿庭上までは針葉樹の黄葉。
御殿庭上から火口淵は草紅葉。

冠雪した富士山は御殿場市内からもよく見えていた。
御殿場口の直前もしっかり見えていて写真を撮りたいぐらいだった。
ただ雲が纏わりついていてそれが少し気になっていた。
そして御殿場口駐車場に到着したら富士山のほとんどが雲に覆われてしまった。
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駐車場を出発するときには全く雲の中。
でも青空が見えているし今日は晴れの予報だし。
きっとこの後に晴れるんだよと信じて7時15分に出発。
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夏は富士山登山のある意味基地としてにぎわう大石茶屋も今は閉鎖。
標識だけは健在。
もちろん二ツ塚方面へ。
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二ツ塚下の空には白い雲。
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二ツ塚の下と上の中間のこの火口跡のような平が好きだ。
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しかし二ツ塚下に登って行くと雲は垂れ込むばかり。
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富士山からの好きな景色。
山中湖と丹沢方面の山々。
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二ツ塚下の山頂からは二ツ塚上しか見えなかった。
宝永山と白い富士は見えず。
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でもまだ晴れるのを期待して御殿庭上を目指す。
すると四辻から上へ向かって登って行くグループがあった。
以前にnobuさんが二ツ塚上へ登るのに四辻のルートを取ったのでそれかとおもった。
でもなんだかどんどん登って行くようだ。
とすると須山口下山ルートを登って宝永山へ行くのだろうか。
ただその先の草紅葉がけっこうなものだった。
それを眺めるならこのルートはありだと気が付いた。
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がこちらはもう御殿庭上を目指している。
夏の花であろうホタルブクロがまだ咲いていた。
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さらにはフジアザミが健在。
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これはわからない。
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しかしどうしてこうなる。
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とはいえ紅葉が綺麗だ。
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草も含めての景色全体が黄葉。
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黄葉の森を登って行く。
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そして御殿庭上着。
ガスっている。
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でも赤い草紅葉。
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須山口からの尾根の黄葉。
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それにしても寒い。
登ってくるときは汗をかいたのに2300mまで上がって冷たい風が吹いてくると一気に体が冷えた.
低体温症なる文字が浮かんで即座にライトダウンジャケットを着用。
地上はまだ夏日が観測されてたりするがさすがに季節的に防寒の備えはしていた
それにしても1400mと2300mの気温差を実感。
ダウンジャケットで暖かくして御殿庭上でアンパンを食べて少し休んでガスった中を第2火口淵へ向かう。
すると下りてくる男女と出会う。
といっても男性は高齢であり女性はえらく若い。
若い女性が男性を「お父さん」と読んでいたから父娘なんだろう。
「パパ」と呼んでいたら違うことを考えたかもしれない。
上の様子を聞いたらガスっていてほとんど何も見えなかったと言う。
こりゃ行っても無駄かとおもうものの俄かに晴れるかもしれないという気持ちあり。
そのまま登って行く。
10時10分に大火口淵着。
がしかし第2火口淵から見えるのはガスだけだった。
なんでこうなる。
僅かに火口内の草紅葉が見えただけだった。
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とりあえず今日の目的達成と来た道を戻る。
ところで先ほどの父娘、けっこう軽装だった。
須山口、御殿場口から登って来たとは思えない。
とすると富士宮口から登って富士宮口へ戻る予定だったのではないか。
山体観測装置の手前から富士宮口へ出るコースを見失って下りて来てしまったのではないか。
チョッと心配になって追いかけた。
御殿庭上の標識で追い付いたのでどちらへ下山と訊ねたら御殿駄口だという。
そして富士宮口から出発して御殿場口に下ってそこからバスでまた富士宮口へ戻るのだとも。
な~るほど、そういったコースがあるのかそりゃなかなか好いじゃないか。
そして今度は女性が私に訊く・
「この季節っていつもこんな天気なんですかねえ」
「あ、いやいや本当はもっといい天気のはずなんですがねえ」
と答えたがこれはみんな雨男たる自分のせいなのだ。
せっかくの富士山麓山歩を楽しむはずだったのに自分が登ったせいでこのありさま。
本当に申し訳ないとおもう。

どんどん下って行くと少しは晴れ間が出て山腹の草紅葉も出現。
だけど全体に光が当たらないから輝きが鈍い。
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悔しいのでもう1度二ツ塚下へ登ることにした。
しかし相変わらずのガス。
山頂には遠足に来たのであろう小学生の集団。
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駐車場に戻ったときに横浜ナンバーのバスが4台駐車していたから神奈川県から来たのだろう。
ああせっかく楽しみにしてた富士山の景色なのに自分と同じに日になってしまったばっかりに。
ここでも申し訳なく思う。

本日2度目の二ツ塚からはそれでも僅かに一瞬宝永山の山腹が見えた。
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さてこのまま朝の道を大石茶屋まで戻っても好いのだが時間はまだ11時20分だ。
なのでやはりここは四辻に戻って幕岩経由で駐車場へ戻ることにした。
前回は途中で小鹿が草を食んでいたが今日は3頭の鹿が森の中を駆けていった。
幕岩はやはり木々が多くなったとおもう。
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でもこのコースを採ってよかった。
紅葉を楽しむことが出来たから。
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下山したら晴れるというのはあるあるだが今日は雲がとれなかった。
雲間から神奈川県が見えているのに。
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駐車場着12時50分。
雪を冠った富士山を間近で見る目的は達成できなかったけれどプランは実行できたし、ある程度の紅葉を楽しむことが出来たし、ガスっていてもやはり山歩きは楽しいなあと実感したし好い1日だった。

10月7日に富士山麓を歩こうと思っていたら前日に体調を崩し。
喉が痛く身体はだるくやや頭痛があって。
でも熱はなかったので風邪かなとおもった。
土曜日になったらさらにだるくって山どころではなく念のためにクリニックへ。
そしたら熱はなくとも発熱外来だと言われて隔離されて検査を受けた。
幸いコロナもインフルエンザも陰性ということで風邪薬が出た。
でこの土日は寝て過ごした。
それから1週間経って富士山に雪も降って今週こそはの気持ちだったがやはりだるい。
なので10月14日の土曜日は起きたときに考えようとなった。
そして14日土曜日の朝、目が覚めたらもう6時をとうに過ぎていた。
時間的にも体調的にも富士山麓歩きなんか無理だろう。
でもどこか歩いておきたい。
ということで困った時の金時山へ。
足柄峠からは半年ぶりだ。
がそれにしても駐車場付近の道が悪い。
最初の駐車場が満車だったのでゲート前駐車場まで進むといつの大雨のせいなのか道路に大きな溝が出来ている。
ひとつめの溝は避けたもののふたつめの溝に気付かず突っ込んでしまった。
バックして抜け出たがやれやれだ。

出発は8時50分。
林道はまだ全然夏っぽかった。
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トリカブトがそこら中に咲いていた。
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これはヨメナクサだろうか。
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そしてこれはノコンギクか。
(実際にはやや紺がかっていた)
どうもこの辺がよくわからない。
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これはダイモンジソウだ。
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ノアザミ。
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なんとかシオガマか。
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最近はひとの顔が浮かんでいるのに名前が出て来なかったりする。
わずかにしか知っていない花の名前も浮かんでこない。
トリカブトなんてもの凄くポピュラーなのに別の花の名前が浮かんできたりする。

猪鼻砦跡からの今日の富士山。
一度積雪した雪も消えている。
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金時山は微かに紅葉へと進みだしているのか。
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がやはり紅葉にはまだまだ早いようだ。
カエデなどは青々していた。
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おお、八ヶ岳だ。
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山頂からの富士山。
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大涌谷。
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芦ノ湖方面。
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外輪山丸岳とその向こうの愛鷹山。
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山頂付近のリュウノウギク?
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金時娘の茶屋。
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メニュー。
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金太郎茶屋。
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メニュー。
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トイレ。
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駐車場からちょうど1時間。
少し休んだらもう少し歩きたくなって長尾山まで行こうとなった。
それで歩き出したが長尾山の手前でけっつまづいて転びそうになった。
なんでもない普通の登山道でよろけるなんてやはりよろしくない。
なので今日は調子が悪いと決定して帰ることにした。
それでも往復で40分程歩く。
金時山に戻ってきたら富士山には雲がかかっていた。
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さらに下って猪鼻砦跡まで来たら富士山には多くの雲。
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駐車場には11時35分に戻る。
8時50分発だから休憩の15分を除いても2時間半歩いた。
今週はこれでいいだろう。
来週は体調も万全でありますように。
帰りは溝に落ちないように慎重にコース取りをした。

初めての両神山登山は40数年前。
西武秩父の駅からバスで小鹿野へ。
小鹿野で坂本行き(だったと思う)のバスに乗り換えて納宮へ。
この間バスが来るまで1時間待ちだったりして納宮を出発したのがもうお昼過ぎだったとおもう。
納宮から奈良尾峠を越えて日向大谷に出て表参道を清滝小屋へ。
清滝小屋に着いたのは夕方に近くなっていた。
翌日は八丁尾根から八丁峠を経て坂本へ。
深田久弥もこのコースで両神山を登っているのだが当時の山渓のガイドがこのコースだった。
現在は奈良尾峠は廃道になっており八丁峠から坂本へ下るコースも破線になっている。

次の両神山は電車で三峰口へ。
三峰口からバスで小森へ。
バス乗り換えで白井差口へ。
この方が乗り換え時間に無駄がなかったようだ。
白井差口からは一位ガタワを越えて清滝小屋に出るコース。
これも今は廃道になっているようだ。
このときは小屋泊りにしたかテントだったか忘れた。
翌日はやはり八丁尾根から八丁峠、坂本だった。

3回目は冬で白井差口から入って同じく清滝小屋に出てテント泊。
翌日山頂をアタックしてテントをたたんで日向大谷へ。
そこからバスに乗って小鹿野へ出たがバス停の前に万屋があってそこでチョコレートを購入。
ガーナ・チョコレートだったが開けたらもう白くなっていた。

それから数年前にひらさんに誘われて八丁尾根から2回両神山山頂に立った。
なので再訪は果たしているのだが表参道がどうなっているか気になったいた。
それで10月1日の日曜日に決行となったのだがなんと小鹿野は雨もよい。
でもきっと雨は止むよと日向大谷へ。
途中なんだか見慣れた記憶にある集落を通って行く。
日向大谷に着いたがこれが全く記憶にない景色。
古い家屋の万屋みたいなのがある雰囲気ではない。
随分と開けて明るい場所だった。
日向大谷でおっくんさん、でこちゃんさんの武蔵の国グループとレンレンさんYukaちゃんさんの信濃の国グループと合流。
きっと天気はよくなると総勢5人で日向大谷を6時に出発。

それにしても40数年前には考えられなかった駐車場。
しかも有料500円の駐車場は6時には満車だった。
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ザック・カバーはしているものの天気は悪くない。
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表参道の名に相応しく平坦な道を50分で会所到着。
小広い場所でいかにも昔参拝のための施設が立っていたような雰囲気。
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ここから沢を渡る橋などあり山の雰囲気が濃くなる。
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しかし自分の記憶ではこの道にはいろいろと石碑が立ってような気がしたがそういったものはほとんどないに等しい。
どこか他の山道と記憶違いしているのだろうか。
といって当時のここを歩いているときの記憶がほとんどない。
八海山という場所を過ぎてから登りがややきつくなった。
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それで思い出した。
「小屋はまだかあ」なんて言いながら登って行ったことを。
それにしても霧が深い。
雨が降らないのが不思議なぐらい。
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やがて弘法清水の水場に出た。
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今はこうした水も煮沸しないと危ないが当時は普通に飲んだ。
が記憶にない。
水場なんて登山に重要なことだから覚えていても好さそうだが。

ここからひと登り。
「小屋はまだか~」のときに薪の燃える匂いがしてきて小屋が近づいているのを感じる頃だ。
そして8時40分に清滝小屋着。
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ただどうも自分の記憶と違う。
小屋の前はもっと開けていて見通しがよく木々の生い茂りはなかった。
1994年版のガイド・マップの写真でも正面から全体が見えているのだ。
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建物はどうかというと2階建てだったのはそうだし丸太を組んだ感じも同じだ。
しかしおっくんさんによるとこの小屋は築30年との由。
私たちがこの小屋及びテント場を利用したのは昭和の時代。
つまりこの小屋の先代の古い小屋だったのだ。
当時は番人のいる小屋だったが自炊だった。
なので小屋の前で煮炊きをした記憶があって山仕事の集団が一升瓶をぶら下げて登って来たことを覚えている。

さて雨もよいだし今日のメンバーは全員が1度は両神山山頂に立っているし。
自分はとりあえず表参道の記憶を辿れればそれでよかったし。
しかもこの小屋の前には当時はなかった自炊のための炊事場があって屋根のある休憩所もある。
やれやれと座り込んだら何とも快適ではないか。
2時間半登って来たのでゆっくり休憩。
ここでおっくんさんに自分の持っている1994年版の両神山・雲取山のガイド・マップを見てもらう。
そこで新たな発見。
冬に友人とふたりで日向大谷に出てバス停の前の万屋でチョコレートを買った記憶。
しかしその頃はバスは日向大谷まで来ていなくてバスの終点はその先の日向大谷口だったのだ。
なるほどつまり日向大谷からまだ歩いたわけである。
そしてそのバス停があった場所が来るときに通った集落だったのだ。
だから見覚えがあったのだね。
集落だったからこそ万屋があったのだ。
日向大谷口バス停の集落は「小倉」となっていた。

それから両神神社の裏手には「のぞき岩」というのがあってえらく景色が好かった。
ただし断崖絶壁でだれかが端っこまで行くと見てる方が「やめろやめろ」と言うのだった。
そこへの道も1994年版の地図にはちゃんと記されていてしかし現在は廃道で地図にないのだった。
事故が起こる前に廃道にしたか実際に事故が起こったか。

こんな話を屋根の下で話していたら随分と時間がたった。
これから山頂を目指してもどうせ雨だろう。
とはいえ両神神社までは行ってみたい。
というわけで体調の優れなかったYukaちゃんさんと留守居役のおっくんさん、そして重い荷物を残して9時半に3人で両神神社を目指して出発。
自分の記憶では小屋の後ろからの登りがとてもきつかった。
小屋もしくはテントに泊まると朝いちばんからのきつい登りが堪えた。
夜に酒を飲んでいるから余計だ。
そしてその記憶は間違っていなかった。
ただ尾根に出ると次々に鎖が出てきたがこれは1ヶ所だけだったような気がする。
金属の階段まであった。
10時13分に両神神社着。
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ここも秩父らしく狛犬が狼だった。
両神の神は狼の神に繋がる気がしないでもない。
神社も一部は修繕されているのだろう。
自分の記憶では全面的に木造だった。
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神社の西方向に小道があってそれはロープで塞がれていたが多分のぞき岩へ行く道だろう。
しかし神社に着いたとたんに雨が強くなってきた。
長居は無用なので速攻で下山。
が途中で尾根の景色が見える。
やはり晴れて景色が見たかった。
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清滝小屋では雨具を着用。
どんどん下る。
がよく「あるある」で雨具を着用した後しばらくしたら雨の気配がなくなった。
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13時に日向大谷着。
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日向大谷のこの建物はなんとなく漠然と社務所だとおもっていたが民宿なのだった。
今年で50年と言っていたから私たちがここを通ったときにはもう民宿だったのだ。
雨もよいではあったけれどいろいろと思い出して私は楽しかった。
でもこんな天気の中を付き合ってくださったみなさんには申し訳なかった。
心から感謝します。

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